2023年の Ultra Miami は、Zedd(ゼッド)にとって "完全なる悪夢の惨事" となってしまった。世界最大級のフェスティバルで、何万人ものファンの前でパフォーマンスをするために、何ヶ月も前から準備してきたのが、ステージに立つ数分前にトラブルに見舞われ、総崩れとなってしまう……そんな状況は、DJ にとってまさに悪夢でしかないが、ZEDD は Ultra Miami 2023 のメインステージでパフォーマンスをする直前に、ソフトウェアの不具合により USB とバックアップドライブが破損し「ショーの間中、パニックに陥っていた」と明かした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Zedd(@zedd)がシェアした投稿


なぜ USB が正常に機能するかどうかを事前にテストしなかったのかというファンの問いに、ZEDD は「直前まで編集作業をしていた」と答えている。彼のチームはまだ新曲を持っていなかったので、サムドライブに同期させようとしたところ、そのトラブルに陥ってしまったとのことだ。
 

昨夜のショーにはとてもガッカリした。
悪夢の災害だったよ。
ステージタイムの20分前に、セットを更新したときに USB が破損し、何も読み込まれなくなっちゃったんだ。
ステージに向かう途中で、文字通り、(Martin) Garrix の USB に曲をエアドロップしていた。
まだ何が起こったのか分からないよ……。
曲に BPM を設定しても別の BPM で再生され、何が起きてるのか理解できず、ショー全体がおかしくしてしまった……時間を補うために曲をカットしようとしていたため修正に時間がかかり過ぎた。
うーん、最悪な出来事だった。
Ultra のようなショーでそれが起きたのは本当に残念だ。

Ableton、rekordbox 等の音楽制作・DJ プレイのためのソフトウェアのアップデートは、大きなリスクを伴う。アップデートしたソフトウェアが OS と通信するための適切なドライバがコンピュータにインストールされていない場合、ファイルの破損やプラグインの紛失など、厄介な事態を招くことがあるためだ。

しかし、そこはさすがトップスターの ZEDD である。そんな状況下でもかかわらず、素晴らしいパフォーマンスを披露し、ファンたちは ZEDD がそのような最悪のストレス状況下にいることに気づかないまま、大いに踊り、叫んで ZEDD のステージを楽しんだ。
 

ZEDD  はこの出来事について以下のように語っている。

とても貴重な教訓となったよ。やむを得ない場合は、決してrekordbox をアップデートしないように。
ちょっとショーをやっていなかったので、アップデートが遅れていて、そうすべきかな、と思っていたんだよね。

トランスシーンのアイコンである Ilan Bluestone(イラン・ブルーストーン)は、この状況に対して「この世で最も最悪な気分だ」、Deorro(デオロ)は「このようなことが君に起きたことをとても残念に思うよ。ショーのために準備し、直前にドカーンと崩壊するなんてね」そして Sam Feldt(サム・フェルド)は「え、やばいね。気付かずに踊っちゃってたわ」とコメントしている。