王道の中に相反し破壊を同居させるアグレッシブな活動を象徴するかのような自身初となる今作品では、焦燥感と高揚感が同居するボーカルが全編に響き渡る。

E.Pのタイトルともなっている楽曲’’POOL“は作品の全体像を象徴するような力強さと壮大感、そして聴く人間を深層にまでダイナミックにかつ、確実に導いていく。オルタナティブミュージックへの向井の愛情が垣間みれる“王道”と“実験”、この2つの概念をバランスよくミックスさせていき、サビの旋律と踊るストリングスはセンスの集結である。

全編に渡る彼の世界観を構築したバックグラウンドのドラムス、そして、現在も前衛的な音楽への探究心がゆえの攻撃的な探究心の結晶でもあるダイナミズムの独特の間と歌声は日常の熱気で汗ばんだ肌を優しく撫でるような表情を垣間見る。
日本人が作る “ソウルミュージック”としてはまだ誰も踏み込んでいない領域にアクティブにチャレンジする彼のメロディーは、どこか哀愁と歌謡曲に近い日本人独特の雰囲気も感じ取る事が出来、今作では「ノスタルジック」な歌詞の世界観を意識しており、ビタースィートな向井ワールドを存分に楽しめる一枚となっている。

オルタナティブとソウルとPOPS、この3つの融合で新たなモダンソウルミュージックの可能性を存分に感じさせるミュジックラバーが待っていた。そんなアルバムが完成した。

詳しくはオフィシャルサイトまで。
http://mukai-taichi.tumblr.com/