Jeff Millsが、ドラムマシーン“Roland TR-909”1台でテクノミュージックを奏でる超絶プレイ、音楽制作の過程を本人のコメンタリー(日本語字幕)付きで詳細まで披露した映像、生ドラマーとジェフが奏でる “Roland TR-909”のアドリブ・プレイ他、音楽への革新的なアプローチをふんだんに映像収録したDVD+CD作品『Exihibitionist 2』が9月9日に発売された。
 

この作品の発売にあわせ、石野卓球、ケン・イシイ、Seiho、SEKITOVA、HyperJuice、DJ WILDPARTYといった幅広い世代のアーティストからコメントが寄せられた。

KEN ISHII:

一言、スゴい作品だと思う。全編舐めるように見入ってしまった。

これまでジェフ先輩とは各地で幾度となく共演させていただいていて、常に彼の立ち振る舞いや手さばきは至近距離で見ていたつもりだったが、こうして明るいスタジオでのプレイを見てみると、改めてそのすべてがワン&オンリーというか他のアーティストやDJがマネできない域に達していることが分かる。

CDJ3台にTR-909、そしてVESTAXのアナログDJミキサー。エフェクターや他のインサートは一切使わない。使うのは数あるフェーダーとノブだけ。ただそのコントロールが超人的。人間の技の凄みが伝わって来る。しかもこの作品ではすべてがノーカットで撮られており、彼は何も隠さず手の内をすべて明かしている。

DJカルチャーが世界的に市民権を得、そのパーティー的な側面ばかりが注目される中、このような真のパイオニアがアーティスティックな活動と本物のテクニックを見せ続けてくれることに感謝したい。


石野卓球:

"永遠につづく様なグルーヴで「どこまで連れてくのー!」と彼のDJを聴きながら幾度もそう思ったことがあります。
この映像作品は「こうやって連れテクノー!」とミルズ先生が(しゃがんで)教えてくれました。リスペクト!"


HyperJuice:

Jeff Millsのプレイをこの距離、このアングルで見られるなんて…。
特に「TR-909」1台でのライブは圧巻の一言。
テクノとは名ばかりで、本当は無機質ではなく物凄く人間味のある音楽だと気付かされる映像作品でした。
ギターやマイクを持たず、つまみやボタンで演奏するクラブミュージシャンにとってこの1枚は宝です。


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また『Exihibitionist 2』の発売にあわせて行われるセッション・ライブ「Jeff Mills EXHIBITIONIST 2 Session featuring Yumiko Ohno, Kenji Hino and Gerald Mitchell」が、オランダ、デン・ハーグ発のアートイベント<TodaysArt.JP2015>の中で行われる。Jeff Mills [TR-909]、Gerald Mitchell [key]、日野賢二[Bass]、大野由美子(Buffalo Daughter)[mini Moog]という編成でのセッション・ライブは今回限りの貴重なものになることは間違いないでしょう。先日発表、チケットが発売された東京 寺田倉庫に続いて、神戸アートビレッジセンターでのチケットも発売が開始された。