昨年3月に13作目となるアルバム『レベル・ハート』を発売し、同アルバムをひっさげ、昨年9月にカナダ、モントリオールからスタートした『レベル・ハート・ツアー』の日本公演が、2月13日、2月14日にさいたまスーパーアリーナで開催された。2月とは思えぬ気温で、春一番が吹き荒れる中、マドンナが日本にやってきた。
 
今回は、2006年開催の『コンフェッションズ・ツアー』以来約10年ぶりとなる来日公演で日本のファンにとって超待望の来日公演とあって、コンサート開始前から会場の熱は最高潮。ライヴはミュージック・ビデオでも共演した日本人ダンサーAyaBambiら日本人ダンサーも多数参加しおり、扇を使ったダンスや戦国武将風の衣装など、日本を意識した演出が目を引いた。アルバム『レベル・ハート』から「ビッチ・アイム・マドンナ」や「リヴィング・フォー・ラヴ」などを披露。途中「コンバンワ、トーキョー。本当に日本に戻ってこれてうれしいわ。コンサートをするのは10年ぶり。本当にここには素敵な思い出がたくさんあるわ。ファンのみんな、ありがとう。約30年もの間、応援してくれてとっても感謝しているわ。」とファンへメッセージ。「アンアポロジェティック・ビッチ」のパフォーマンスでは、マドンナのコスプレをしたファンをステージに上げる演出も。新旧のヒット曲満載の珠玉のセットリストで、スペクタクルでマドンナらしい反骨精神を物語るステージに、観客は終始拍手喝采を送っていた。


 
「レベル・ハート・ツアー」は昨年9月9日にカナダのモントリオールでキック・オフ、昨年は北米、UK、ヨーロッパを廻り、今年は3月まで南米、アメリカ南部、アジア、オーストラリア/ニュージーランドで公演、各国追加公演を合わせると全82公演が発表されている。ツアーは大絶賛されているだけでなく、パリ同時テロが起こった翌日の公演で勇敢なメッセージを語ったこと、その約1か月後のパリ公演時に追悼のサプライズ・ライヴを行ったこと、逝去したデヴィッド・ボウイの「愛しき反抗」をパフォーマンスし捧げたことなども大きく報道されてきた。そして、昨年2月ブリット・アワードでの忘れられないパフォーマンス(ステージ階段から落下するも立ち上がって最後まで熱演)以来、マドンナのパフォーマンスに欠かせないのが、日本人ダンサーユニットのAyaBambi。マドンナの愛娘がYouTubeで見つけ、マドンナに勧め、ツアーではバックダンサーだけでなくAyasatoが数曲振り付けも担当している。
 

さらに、来日公演を記念して、【日本独自企画】【完全生産限定】の来日記念盤『レベル・ハート(ジャパン・ツアー・エディション)』が発売中。全米2位、世界18カ国のオフィシャル・チャートと60の国と地域のiTunesで1位を獲得したアルバム『レベル・ハート』に、ビルボード・ダンス・チャートで1位を獲得したシングル3曲他計4本のミュージック・ビデオを初収録したDVDが付いたCD+DVD付形態。