今年10月に大阪で開催されるMUSIC CIRCUSで再来日が決定しているオランダ発のVicetone
ここ最近フリーダウンロードや様々なアーティストとコラボし、新たな音を開拓している二人に、iFLYERが独占インタビュー。

Vicetoneが出演するDAY 1の前売りチケットも販売中!
 

今回は、Music Circusで再来日を果たしますね!日本のファンとの思い出深いエピソードはありますか?

日本大好きだし、食事もそうだけど、日本のファンも最高。初来日の時に、日本のカルチャーに圧倒されたことを今でも覚えている。みんな礼儀正しいし、優しい。しかもファンのみんなは、プレゼントまでくれたりして、会場では僕たちの楽曲を大合唱してくれる。昨年出演したULTRA JAPANは大切な思い出の一つだよ。

最近Facebook上でPhotoshopを使用したファンの面白い画像編集を呼びかけたキャンペーンをされましたね!ファンとの面白い体験談はありますか?

ファンのPhotoshop技術の高さに関心したよ!一番面白くて、上手に出来ていたのが、オリンピックの陸上競技選手ウサイン・ボルトの横を僕たちが走っているかのように見せた編集画像だったよ。



「Electric」は何故フリーダウンロード提供でリリースを決めたんですか?

楽曲の中心となるギター音が際立つクラシックなロック楽曲にインスピレーションを受けた楽曲こそ「Electric」。そういったロックのヴァイブズを持つダンスミュージックの楽曲は、今までリリースされていなかったから、僕たちはその先陣をきりたかったんだよね。

そんな記念すべき新曲を僕たちの原点のスタイルでもあるフリーダウンロード提供でリリースしたいと思ったんだ。だって、常にサポートしてくれるファンたちのことを思い、彼らへの恩返しのような感覚でフリーダウンロードをしてきたし、そのスタイルを気に入っているから!日々の感謝を込めた、僕たちからのプレゼントのようなもんだよ。
 


「Afterglow」でLindsey Sterlingのヴァイオリンの音を組み込みましたね。エレクトロニック系の音楽であまり馴染みのない楽器ですが、彼女とのコラボレーションはどうでしたか?

とっても楽しかったし、興味深かったよ。まず、インストらメンタルを制作したのちに、エネルギーが足りないと思った部分に、彼女のヴァイオリンの音色を重ねたんだ。

いわゆるヴァイオリンがヴォーカルの役目を果たしている感じだったね。だって、ヴァイオリンの音に輝いてもらいたかったから。

彼女自身とても才能のあるアーティストだから一緒に働けて光栄だよ。

最新曲「Anywhere I Go」のリードサウンドを制作する際の動画がインターネット上で話題になりましたね!その制作過程はどのようなものでしたか?


今回の楽曲の中心となる音は、ユニークであるべきだと考えていた。だから、ハードドライブに貯めていた様々なヴォーカルを聞いていくうちに、気に入った短いヴォーカルパートを見つけ出したんだよ。そして、それをAbletonのSimplerでいじっていくうちに、DistortionとReverbでプロセスしたんだ。このプロセス作業により、ヴォーカルとシンセを融合させたようなユニークな音を作り出すことが出来たんだよ。
 


トラックメイカーたちに、おすすめる音楽機材とかありますか?

最近Ableton Push 2を購入して、これが最高なんだよ!メロディーのアイデアを考える時やパソコンでの音楽制作の流れに気分転換をしたい時などには
ぴったしだよ!


更に新鮮度を求めたい場合は、Ableton Simplerと組み合わせて使うことをオススメするよ。そうすると、新しい音を作り出すためには最高なコンビネーションになるからね。
 


様々なアーティストやヴォーカリストと一緒に仕事をされていますが、楽曲が完成したとわかる時はいつですか?

その楽曲に対して100%の気持ちで満足し、納得がいった瞬間だね。それは、メロディーやコードプログレッションに対して合致する音が見つかり、ヴォーカルの雰囲気もあっていて、曲を最後まで聞いても飽きないほどの様々な要素が含まれている時だね。だから、曲が数日で完成することもあれば、何ヶ月もかかることがあるよ。

ハウスミュージックが主流のオランダでどのように影響力でもあったヒップホップミュージックと出会ったんですか?

オランダは、もちろんハウスミュージックが主流だけれど、幸運にも、多くのジャンルに対してオープンな国だから、90年代とか2000年代は、Dr Dre、Eminem、Snoop Doggや50 Centなどのアーティストが超人気だったよ。

主にラジオやMTVといったチャンネルを通してそういったジャンルを毎日のように聞いていたよ。
 
前回のインタビューで、今後は新しい音を発掘していきたいと話しています他が、どのようなところからインスピレーションをもらうんですか?

どこからもインスピレーションはくるよ。例えば、昔の楽曲を聞いている時とか、シャワーを浴びている時に突然アイデアが浮かんだり、シンセをいじっている時とか本当にいつでもインスピレーションを与えられるよ。人々に感情を感じてもらうために、ユニークな音を作るということは常に心がけてきたよ。例えば、「Don’t You Run」とかは、ノスタルジックなフィーリングがあるよ。
 


League Of Legendsのリミックス、Ultraのアンセム制作やEPのリリースなど数多くの活動をされていますね。次に成し遂げたいことは?

Ultraのアンセム「United We Dance」を制作出来たことは今でも最高なキャリア上の思い出だよ。アフタームービーの使用楽曲に初めて選ばれた出来事でもあったし、今後そのような起用方法を更にしていきたい。
 


更に欲を言えば、映画とかのサウンドトラックのために楽曲を制作することは、間違いなく目標の一つだね。

このように、常に新たな音の境地を発掘しようとする彼らの姿勢は、豊かな多様性のある音楽レパートリーへと繋がっている。
最近リリースした「Astronomia」は、ライブセットでの人気の曲でもあり、Spotifyなどでの待望の公開に至っている。