ローランド株式会社は、高性能なボイス・チェンジャーとして簡単に使用でき、さらにリアルタイムで歌の音程補正や個性的なボーカル・サウンドでのパフォーマンスができるボイス・トランスフォーマー『VT-4』を、2018年10月19日(金)に発売する。
 

テレビやラジオの放送では、人の話す声や歌声を加工して聴き取りやすくしたり、音楽制作やライブ・パフォーマンス時には音声に印象的なエフェクト(効果)を加えたりするなど、さまざまな音声の演出が行われている。
声を加工して元と違う音声に変える機器やソフトウェアは、「ボイス・チェンジャー」と呼ばれ、インタビュー映像でのプライバシー保護のための音声加工や、YouTube ほか動画投稿における声のキャラクター作りなど、数多くの場面で活用されている。また音楽制作においては、音程を補正したり、機械的に変化させて作るユニークなボーカル・サウンドが、ダンス/ポップ・ミュージックのトレンドにもなっている。

放送局とプロのライブ・音楽制作の現場だけでなく、動画制作を趣味とされる方やアマチュア・ミュージシャンからも、このような演出効果を求める声は多くあったが、これまでその操作には、それに関する専門知識が必要だった。


ローランドでは、ライブでの演奏性を追求した音楽制作ツール「AIRAシリーズ」のラインアップのひとつとして、2014年にボイス・トランスフォーマー「VT-3」を発売。マイクを接続して、ピッチ(音程)とフォルマント(人の声を特徴づける周波数成分)を調整し、簡単に音声加工ができる高性能のボイス・チェンジャーとして高い評価を獲得。

今回発売するボイス・トランスフォーマー『VT-4』は、「VT-3」のボイス・チェンジャー機能はそのままに、よりシンプルでスムーズな操作性と、パフォーマンスで役立つ機能を新たに装備。歌の音程補正専用のつまみを本体パネル中央に配置しているので、素早く効果のかかり具合を調整して、手軽に歌のクオリティを高められる。


また、補正効果を強くかけることで、「ハード・チューン」と呼ばれる、インパクトのあるボーカル・サウンドでのパフォーマンスもリアルタイムに実現できる。さらに、歌にエコーやハーモニーを加えたり、「ボコーダー」と呼ばれる独特のシンセサイザー風サウンドなど、全部で20種類の多彩なエフェクトも搭載。エフェクトの組み合わせで、幅広いボーカル表現が可能。

『VT-4』 は、電池での駆動にも対応(単三電池4本で最大約7時間使用可能)。コンパクトなサイズで、わずか554gと軽量なため、持ち運びやセッティングも手軽。
 

●こんな方にオススメ
・高性能なボイス・チェンジャーで手軽に声を作り込んで、音楽/動画の制作などを楽しみたい方
・リアルタイムでの音程補正や強烈に加工したボーカル・サウンドを、ライブで使用したいミュージシャン

●ここがポイント
・ピッチとフォルマントを調整して簡単に声質を加工。オリジナリティのある声で個性的な楽曲や動画の作成ができる
・シンプルな操作で、リアルタイムで歌のクオリティを高めたり、独自のボーカル・サウンドでパフォーマンスのインパクトをさらに強くできる

イメージする声色を簡単な操作で作成

『VT-4』は、スライダーの上下だけでピッチとフォルマントを調整でき、さまざまな声質を作り出すボイス・チェンジャーとして活躍する。コンピューターと連携し、音楽制作ソフトウェアでの使用や、YouTubeなど動画・ライブ配信の用途にも便利。

●スライダーの上下だけで簡単に声質が変化
「FORMANTスライダー」をマイナス(下)に動かすほど低く太い声に、プラス(上)に動かせばその反対の声質に変化します。さらに「PITCHスライダー」で音程の調整や、エフェクトを設定して声質を作り込むことも可能。
そのほかトップ・パネルには使用頻度の高いボタンとつまみが配置され、シンプルかつ素早い操作が可能。

●高音質でライブ配信や動画作成
『VT-4』は、USBオーディオ・インターフェース機能を装備。コンピューターと接続時の録音/再生を高音質で行うことができ、音楽制作ほか、ライブ配信や動画作成の際にも便利。

リアルタイムの音程補正とユニークなボーカル・サウンドでのパフォーマンス

『VT-4』を使えば、リアルタイムで歌の音程補正や、激しくエフェクトをかけたオリジナリティのあるボーカル・サウンドを楽曲に加えて、よりインパクトの強いパフォーマンスを行うことができる。

●リアルタイムで簡単に歌の音程補正が可能
歌声の音程補正が可能な「AUTO PITCH」を搭載。スムーズに操作できる専用のつまみがトップ・パネル中央に配置され、専門的な知識がなくても歌のクオリティを高めることができる。

●トレンドの「ハード・チューン」サウンドも実現
「AUTO PITCH」の音程補正の効果を強くかけることで、ダンス/ポップ・ミュージックでトレンドの印象的な「ハード・チューン」サウンドを簡単に作り出せる。

●ライブに役立つ、実用的なエフェクトを20種類搭載
「ROBOT」や「VOCODER」、「MEGAPHONE」など個性的なボーカル・サウンドを作り出すエフェクトのほか、「HARMONY」や「REVERB」の実用的なエフェクトを20種類搭載。エフェクトを複数組み合わせることも可能で、多彩なボーカル・サウンドを表現。組み合わせた設定は最大8つまでメモリーが可能。ボタンひとつで設定を呼び出して、ライブなどの際にもトラブルなく演奏できる。

●ハーモニーや音程補正をより細かくコントロールする機能が追加
『VT-4』は、新たに「KEYつまみ」を搭載。楽曲のキー(調)を設定することで、心地よいハーモニーやより自然な音程補正効果が簡単に得られる。 また、MIDI IN端子を装備しているので、キーボードなどを接続して、ハーモニーやボコーダーの効果をより正確にコントロールすることも可能。
 

ボイス・トランスフォーマー『VT-4』

価格:オープン価格
発売日:2018年10月19日(金)
初年度販売台数(国内/海外計):10,000台