新型コロナウイルスにより世界中が大きな打撃を受けている中で、日本〜世界各国で活躍するアーティストたちに、彼らの住む国の近況と、仕事、音楽シーン、そして彼ら自身の生活に対する今現在の想いをインタビューしていくシリーズ「【新型コロナ VS. 世界のダンスミュージックシーン】アーティストたちが伝える各国の現状、シーンと彼らのこれから」。

今回は、台湾出身の DJ / Producer の RayRay(レイレイ)。Yellow Claw のレーベルである Barong Family の一員であり、世界で活躍するアジア人アーティストの1人だ。
 

(日本語翻訳)
RayRay:ハロー、日本のみんな! RayRay だよ!みんな安全でいるといいな。私はとても安全だよ! 私は最近たくさんの音楽を制作しているよ。近い将来みんなに会えるといいな。またね!

その美貌とパワフルなサウンドで、アジアを中心に世界中に熱狂的なファンが多い。EDM.com では「世界で活躍する影響力を持つ次世代アーティスト」として紹介されており、更にアメリカの音楽メディアBillboard からもインタビューされている。また Curbi(カービ)と交際中であることを昨年自身の Instagram で公表し、話題となった。
 

そんな RayRay だが、昨年リリースされた「Alien Invasion」もまだまだ話題となっている中、今度は Slushii(スラッシー)とのコラボ曲「ET」をリリース! RayRay は4月に新木場 ageHa にて公演を行う予定だったが、こちらは新型コロナウィルスの影響で延期となってしまっており、来日公演の日が再決定されるのが待ち遠しい限りだ。
 
 
そんな RayRay に、今後の音楽活動、台湾の現在の状況、更に恋人 Curbi についてと、気になる質問をぶつけてみた。
 

iFLYER:昨年11月にローンチしたばかりの Spinnin’ Records Asia からリリースされた、Teknoclash とのコラボ曲「Time is Over」は、歌詞とボーカル部分のメロディーが特に印象的ですが、 Teknoclash との制作はどのように進めたのでしょうか?

RayRay:このトラックは2年前の Amsterdam Dance Event(ADE)の週に作ったの。Teknoclash と一緒にスタジオに入って、ドロップ部分のアイディアが浮かんだ。その年にYellow Claw と一緒に中国ツアーを回ったんだけど、その時にボーカル部分を Yellow Claw の Nils が助けてくれた。私はラップするのが大好きだし、なんかこうダークなことやエッジーなことを書くのも好き。だから私の制作したもの全てにそれを入れている。それが、私らしい独特なサウンドに仕上げているわ!
 

iFLYER:RayRay と言えば Barong Family と言うイメージがありますが、他にも「Alien Invasion」以降、Spinnin Records、Dim Mak、Protocol、Musical Freedom とメジャーレーベルからリリースされています。楽曲をリリースする際、レーベルへのこだわりはありますか? また近日中に Barong Family とのコラボやリリースがあればぜひ教えて下さい。

RayRay:私の EP は、絶対にBarong Family からリリースしたい。だって、レーベルとして Barong Family は私のホームだからね。Yellow Claw は私が制作するもの全てにいつも素晴らしいフィードバックをくれるわ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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今までコラボしたほとんどの楽曲は、私は特にこのレーベルが良いという好みはなかったかな。ただ、そのレーベルとリリースする曲のサウンドがきちんと合っているかだけは気にしてる。でも、常に異なったレーベルから楽曲を出すのは良いことだと思う、別々の違ったオーディエンスを発見するためにね。
実は今、新しい EP の準備をしてる、Barong Family からのリリースよ!



iFLYER:アジアを代表する DJ であり、ブレイクアウトアーティストとして海外メディアに掲載されたりと活躍の場を広げているあなたですが、Yellow Claw との出会いは? また韓国の DJ SODA とは B2B をしたりと親交があるようですが、日本人アーティストとの親交もあったりしますか?

RayRay:Yellow Claw に出会ったのは2016年。そこから一緒に仕事をしてる。Barang Familyの ライティングキャンプに招待してくれて、それで去年彼らと共同管理の契約書にサインしたわ。一緒にショーをしたり、Barong Family のイベントをしたりしているわ。実は私、日本人の友達がはたくさんいるの。それから日本人のクールな DJ やプロデューサーも知っているわ。例えば、 Masayoshi IimoriKSUKEDJ ShintaroNatsumiYamato とかね...。 


iFLYER:DJ、プロデューサー、ボーカリストと様々な肩書きをお持ちですが、もし順位を付けるとしたらどの活動が一番好きですか?

RayRay:それを選ぶのは物凄く難しい、だって全部大好きだから。アーティストとして、それぞれの役割は全く異なった考え方や見方を私に与えてくれるわ。


iFLYER:昨年8月に Curbi との交際をオープンにして以降、ファン達が Curbiと のアカウントを作るほど話題になっていますが、人気プロデューサー同士で付き合ってるからこその良い点や悩みなどはありますか?

RayRay:私たちは個人個人として物凄く競争心が強いの。だけど、だからこそお互いの制作活動や目標に対してお互いに高め合うことができる。それに時々、お互いの音楽に関して異なったアイディアや意見を交換できるから、お互いとても助かっていると思うわ!

iFLYER:Curbi とのコラボ曲「Don’t Stop」は、Curbi のフューチャーハウスなサウンドと、RayRay のベースサウンドが上手くマッチしている曲ですね。元々別ジャンルの2人が一緒に楽曲を制作しているのはとても新鮮だと思いますが、制作部分でお互い何か譲れない部分などはあったりしましたか?

RayRay:このトラックは、私はフューチャーしただけなの。彼には元々アイディアがあって、私はそれが好きだったし、もし私のボーカルをこのトラックに貸したらどうかな、と思った。だからどちらかと言うと、私たちの音楽スタイルを一緒にしてみたらどうなるかという実験、みたいなものかな。あなたが言う通り、私たちは全く異なる別々の音楽ジャンルから来ているからね。
実は最近、新曲を一緒に制作しているの。リリースして皆に聞いて貰うのが今から楽しみで仕方ないわ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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iFLYER:台湾の新型コロナウイルスの状況はいかがですか? ニュースによると台湾のクラブ・OMNI や ALTA は営業しているようですが、

RayRay:私は丁度、OMNI ALTA で2つの最高なショーをしてきたばかりよ! 台湾は、他の国々とは対照的で、状況がとても違う。感染者が0人って日が既に1か月以上続いている。だから全く状況が異なるわね! 世界がこんな状況の中、台湾で私の公演ができることにすごく感謝している。他の全ての国も早く通常に戻ることを祈っているわ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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iFLYER:様々なフェスティバルや各国のクラブが営業を自粛したりと、数か月前までは考えられない状況になっていますが、今後世界の音楽業界、特にダンスミュージックシーンはどうなっていくと思いますか?

RayRay:誰も分からないことよね? 状況が良くなることを祈っているし、パーティーや渡航ができるようになって欲しい。それから今までみたいに普通に会話できるようにもなって欲しいと願っている。音楽業界が通常に戻ってきたとき、きっと今まで以上に強くなっていると思うし、でも少しだけ色んな意味で慎重になっていると思う。だから私は前向きに、ポジティブになると感じているわ!


iFLYER:今後の活動予定を教えて頂けますか? リリースやライブストリーミングの予定があれば是非教えて下さい。

RayRay:丁度、Slushii とのコラボ曲「ET」をリリースしたばかりなの。それからまだ発表していないけど、あともう2曲コラボトラックを今月中にリリースする予定。その後は、私の新しい EP を 夏辺りに聞けるから期待していてね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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iFLYER:4月に東京 ageHa での RayRay の公演が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で延期となってまいました。楽しみにしていた RayRay ファンに向けてコメントを頂けますか?

RayRay:ageHa で開催予定だった私の公演が延期になってとても悲しいわ……。日本のファンたちの元へ帰れるって、私自身すごく楽しみにしていたの。東京は、観光も公演するのも好きな街の1つよ。現段階ではこの状況から早く通常に戻れるように時間をかけて我慢して、その後みんなと一緒にまたパーティーできることを今から楽しみにしているわ! それまでみんな、安全でいてね。xx

RayRay

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