電気自動車メーカー・Tesla(テスラ)の CEO であり、ブレイン・コンピューター・インターフェイスの開発に取り組むベンチャー企業・Neuralink(ニューラリンク)を含む多くの未来的プロジェクトの支援者である Elon Musk(イーロン・マスク)は、自身が手掛けるスタートアップの一つに、脳にビデオゲームをプレイするためのワイヤーをプラグインするという技術の研究があり、現在その技術を猿で実験中で、その猿の映像はあと1ヶ月程度で公開されるだろうと、最新 SNS アプリ「Clubhouse」で語ったとのことだ。
なお、現在 Clubhouse は推定500万人のユーザーが使用する人気プラットフォームで、10日前の300万人のユーザー数から急増しているようだ。

Elon Musk は Clubhouse のチャットルームで数千人のリスナーに対して以下のように語ったという。

「我々は、頭蓋骨にワイヤレス・インプラントを装着した猿を持っている。猿には考えるだけでビデオゲームをプレイできる小さなワイヤーが取り付けられている」

「インプラントがどこにあるのか、あなたからは分からない。彼は幸せな猿だ。我々は世界で最も素晴らしい猿の施設を持っている。我々は、彼らに "mind-Pong(玉を打ち返すゲーム)" を互いにプレイしてもらいたいのだ」


Elon Musk は脳リンクテクノロジーの目標は、脳と脊髄の損傷に対し、チップをインプラントすることによって失われた機能を補うことであると説明した。

「このデバイスには、頭からワイヤーが突き出ている原始的なバージョンがあるが、これは脳に入る小さなワイヤーが付いた 頭蓋骨の Fitbit(フィットネストラッカー)のようなものだ」

実験対象となっている猿が果たして幸せなのかどうかは猿にしか分からないが、いよいよ SF 映画の中の近未来が現実のものとなってきていることは確かだ。