スペイン・バルセロナでは若年層の新型コロナウイルスへの感染拡大が急増していることを受けて新しい規制が追加されたため、屋内ナイトクラブが閉鎖された。この措置は7月9日から15日間行われている。
スペインでは5月に緊急事態宣言が解除され、ワクチンの普及も加速したことから希望の光が見え始めていたが、6月に入り感染者数が増加し始めた。

最も感染者数が多い地域の1つとされるバルセロナでは、20歳〜29歳の若年層での感染者が急増しているそうで、新規感染者数10万人あたり2,000人が若年層となっており、この数は若者の人口の2%にあたるそうだ。

第5波を防ぎ、病院への負担を減らすため、バルセロナは新たな措置を施行。その1つに屋内ナイトクラブの閉鎖が含まれている。
だが野外イベントは引き続き午前3時までであれば開催可能で、またナイトクラブにテラス席がある場合、屋内フロアは営業できないが、テラス席のみであればオープン可能であるとのことだ。

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なお、500名以上が参加する屋外イベントでは、参加者全員が「新型コロナ PCR 陰性証明」「抗原検査」「新型コロナに感染した場合は完治したことを証明する書類」もしくは「ワクチン接種証明書」いずれかの書類を提出する必要があるという。更に、参加者のマスク着用は必須となる。

カタルーニャ政府は以下のように述べている。

人々とコミュニティーの健康を守るため、そしてシステムが正常に機能するために、屋内ナイトクラブを閉鎖する必要がある。また参加者の多い野外イベントにも制限を課す必要がある。

バルセロナの位置するスペイン北東部では、人口の45%が新型コロナウイルスのワクチン接種を完了しており、、58% が1回目のワクチン接種を完了しているとのことで、ワクチン接種率自体は低くない。だが、それでも新型コロナウイルスの症例数が増えているため、行政は1度その流れを止めるべきだと考えているとのことだ。