新型コロナウイルスによってどの国でも様々な規制を強いられている。韓国では「パンデミックの最中に活気のある音楽を聴きながらの運動は危険だ」としてK-pop を含む BPM 120 以上の楽曲のジムでの使用を禁止したと The Guardian が報道している。

エアロビクスやバイクエクササイズ・スピニングなどのグループエクササイズで楽曲を使用する場合、上記の通り BPM 120 以上のトラックを使用することは禁止となった。


以前に韓国で感染者数が増加した際のように、ジムを閉鎖せずに済むよう、呼吸を早める運動をしたり、他人に汗がかかることを防止するような措置を取ることになったそうだ。

この措置は一部の政治家から「ナンセンスだ」と批判されており、またジムのオーナーたちからも「そこまで効果はない」「非現実的だ」とのコメントが噴出している。

ジムのオーナーである Kang Hyun-ku は、ロイター紙に下記のコメントをしたそうだ。

明るいトラックを流すことはジムのメンバーの気分を明るくし、ジム内における一体的な雰囲気を盛り上げます。
僕が疑問なのは、クラシック音楽を流す場合と、BTS の曲を流す場合で、ウイルスのまん延に何らかの影響を及ぼす証明はあるのか……ということです。
多くのジムのメンバーはイヤホンを使用し音楽を聴いています。
私たちはどのように彼らのプレイリストを管理すればいいのですか?

BTS のヒット曲「Permission to Dance」は BPM 127 である。また Spotify のジム用プレイリスト「You Can Do It」は世界中で100万人以上が登録しているが、プレイリストにある最初の10曲はどれも BPM 120以上である。
 

そして、この措置が取られるのと同時に「ジムでシャワーの使用は禁止」「ランニング・マシーンの速度制限は時速6km/h(3.7mph)まで」「卓球テーブルは1台につき2名まで」という制限も追加されたそうだ。

ある議員はこの措置に対し、以下のコメントで批判した。

時速 6km/h で歩けば新型コロナに感染しないのか? ジムで運動する時、誰がどうやって BPM をチェックするのか? 音楽の選択が新型コロナウイルスに何の関係があるのか理解できない。