2021年・夏、日本を代表するレコードレーベルの一つ、FARM RECORDS(ファーム・レコーズ)と、2017年に設立されたオランダのミュージックレーベル Soave Records(ソアーヴェ・レコーズ)が公式パートナーとして契約!! これによって今後、日本国内での Soave Records のリリースは、FARM RECORDS が担うこととなった。

Soave Records とは、チルハウスをメインに、ディスコハウスやテックハウスなど様々なジャンルをリリースするレーベル。膨大なカタログ数を持ち、常に最先端且つ独自の音楽性を発信している、今後注目のレーベルだ。
今回は、そんな Soave Records のレーベルオーナー Jan-hendrik vervelde のインタビューを掲載! 日本でも人気急上昇中の Soave Records だが、まだ Soave Records をよく知らない、という方に向けて、Soave Records とはどんなレーベルなのか詳しく説明してくれている。

また、AWA では、Soave Records のオフィシャル・プレイリストもスタート。毎週更新されるので、こちらも要チェック!

>>AWA の Soave Records オフィシャル・プレイリストはこちらから



Q:まず、このインタビューを読んでいる日本のみなさんに簡単に自己紹介をお願いします。

レーベルオーナーの Jan-hendrik vervelde です、オランダ出身の32歳で、オフィスのあるロッテルダムに住んでいます。音楽を創ったり聴いたりするほかに、サイクリングやランニング、読書、サッカーが好きです。


Q:レーベルを立ち上げたのはいつですか、またなぜですか? また、Soaveでは何人のスタッフが働いているのでしょうか?

Soave は4年前に始まり、私が学業を終えた頃に始めた音楽ブログ “Selected Sounds” から発展させたものです。最初は趣味で始めたもので、主にSoundCloud で見つけたブートレッグ(非公式リミックス)について書いていました。それがレーベルに変わったのは、私がそこで繋がったアーティストたちと、一緒に仕事をするために彼らのオリジナル曲をシェアし始めたのがきっかけです。 2018年には、インストゥルメンタルやよりラウンジ系楽曲をリリースするために Soave Radio をスタートさせました。 2020年には、Dusk と Soave Lofi 始動、というのもアーティスト達が別のスタイルの曲をどんどん送ってくれるようになったので。

私たちは通常、ロッテルダムのオフィスに5人、それ以外の地域(主にヨーロッパ)に約10人のフリーランサーがいて、みんなほとんどの時間を私たちのために費やしてくれています。大体がA&R、そしてプロダクト・マネージャーとして活躍してもらってて、それに加えて、デザイナー、エンジニア、管理部門もいます。そして大半は兼アーティストとしても活動しており、私たちと一緒に楽曲もリリースしています。

Q:Soave Records、Soave Radio、Soave Dusk、Soave Lofi の音楽的な違いは何ですか?

Lofi は、その言葉の通り、いわゆる「ローファイ」な曲だけをリリースしており、通常はボーカルなしですが、ボーカル入りもあります。Dusk は、テックハウスを中心としたクラブ系のハウスミュージックをリリースしています。 Soave Radio はインストゥルメンタルのラウンジ系楽曲、そしてメインの Soave Records はポップス、ダンス、チルハウス的アプローチの作品をリリースしています。

Q:Soave で一番ヒットしている曲は何ですか?

Madism、MKJ、Felix Samuel による “Pumped Up Kicks” のリメイクは、もうすぐ5000万回再生を達成し、今のところ私たちの最大のヒット曲となっています。
 

Farfetch'd – “The Look of Love”、Anthony Keyrouz – “Wake Me Up In Paris”、ConKi – “I'm on Fire”、Henri Purnell & Revelries – “Feel It Still” など、もう2000万回以上再生されている曲もありますし、それから、1000万回以上再生された曲はかなり沢山あります。トルコやロシアなどの国のラジオや Shazam チャートで1位を獲得した事もあるんだよ。
 

Q:Soave の音楽を聴くのに理想的なシチュエーションはどんなところだと思いますか? 

私たちはどんなシチュエーションでも合う音楽を提供したいと思っていますが、ほとんどの人にとってのベスト・シチュエーションは太陽の下でリラックスしている時だと思います。でも一方で、エネルギッシュなトラックは、ワークアウトに最適ですし、Lofi のリリースは仕事や勉強中の集中力を高め、Dusk のリリースはもちろんクラブやフェスの雰囲気にベストマッチだし、私自身、公共交通機関での移動中や料理中によく聴いていますよ。

Q:2020年頃から現在に至るまでのオランダの音楽シーンやトレンドについて教えてください。

世界的なヒットは別にして、オランダのラップが最もポピュラーな音楽なんだよね、オランダのポップスよりも。私自身、オランダ・ラップの熱烈ファンという訳ではないけれど、カリブ系音楽やエレクトロニック・ミュージックからの影響を受けた仕上がりがとても気に入っています。オランダは昔からエレクトロニック・ミュージックで有名で、チャートの TOP40 にダンス系の作品はチャートインしてきますが、今ここではそれがメイン・ジャンルではないです。 現在、最もヒットしている曲のうちで大好きなのが、Acraze – “Do It To It” です、似た系統好きとしてとても誇りに思うよ! テックハウスの人気が高まっていることを表していると思うんだけど、ここ最近コロナ感染が急拡大し、度重なるロックダウンで色々阻まれていて、あと1ヶ月はどこにも出かけられないだろけどね。

Q:1週間あるいは1ヶ月に、世界中からどれくらいのデモが送られてくるのでしょうか?

毎週約150本のデモがウェブサイトから送られてきますが、それに加えて、すでに一緒に仕事をしているアーティストから週に50本から100本のデモが送られてきます。特にコロナ禍において、今までよりアーティストがより多くの楽曲を制作し、それを私たちと共有してくれているみたいです。

Q:日本のアーティストと仕事をしたことはありますか? もしあれば、誰ですか?

不思議なことに、私たちは日本のアーティストを一人もサインしたことがありません。日本からのデモもあまり届いていないので、ぜひとも参加する余地はあると思いますよ。一番身近なところでは、韓国のアーティストが数人います。彼らはとは今でも一緒にとてもうまくやっています。

Q:日本の印象はいかがですか? また、来日する予定はありますか?

日本に行ったことのある人はみんな、早く行ったほうがいいと言うんだよね。だから、今絶賛計画したいんだけど、残念ながらみなさんがそうであるように、ここ数年はコロナの影響で旅行プランはほとんど変更を余儀なくされ、大体ヨーロッパ内に滞在していることがほとんどです。
 

Q:最後に、Soave の今後の予定と日本のファンへのメッセージをお願いします。

2021年に1000曲をリリースできたことをとても誇りに思っていますし、来年はできるだけもっと多くの曲を獲得出来たらいいと思ってます。そして、もっと良い楽曲になるように努力しています。また、私たちの作品が世界中のラジオや DJ によってもっと頻繁にプレイされることを望んでいます。 今回、日本にレーベルパートナーができたことで、私たちのアーティストが日本の音楽ファンにも聴いてもらえるようになり、とてもうれしく思っています。皆さんには、これから沢山の発見があるはずです。そして、来年にも日本のアーティストと一緒に作品をリリースできることを望んでいるよ!
 

Soave Records

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