掃除機で有名な家電メーカーの「ダイソン」が、ノイズキャンセリング機能と、まさかの "空気清浄機能" がついたヘッドフォン「Dyson Zone ノイズキャンセリングヘッドホン」を、2023年にいくつかの国で発売する。2023年初頭に中国にて、そして3月にはアメリカ、イギリス、香港、シンガポールでも発売されるとのことだ。

見た目はかなりインパクト大! 腐海の毒の空気に晒されて生きるナウシカのマスクや、ガンダムに登場するモビルスーツのザクを彷彿とさせるようなビジュアルなので、アニメファンや SF ファンにはたまらないのではないだろうか。


ダイソンが6年越しで研究・開発したというこの新商品のヘッドフォンは、鼻と口を覆うフェイスシールドが特徴的。イヤーカップ内のコンプレッサーが二重構造フィルターを通して空気を取り込み、非接触型シールドを通してこのフェイスシールドからクリーンになった空気を吸い込むことができるとのことで、1層目のフィルターは0.1μの粒子状汚染物質の99%をキャッチ、2層目の「Kカーボンフィルター」は NO2、SO2といった物質を浄化するとのことだ。


フィルター寿命は最大12ヶ月で、内臓センサーにて汚染物質レベルをスマホのアプリで確認することもできるという、かなり画期的なものだ。
なお、シールドを傾けることで、会話モードが起動して音楽再生、空気清浄機能が一時停止する仕様となっている。


空気清浄機脳に目が行きがちなこのヘッドフォンだが、そもそも "都市の騒音" と "大気汚染" の2つの問題に取り組むために設計されたとのことで、ノイズキャンセリング機脳に関してもしっかり考慮されており、20Hzから20kHzの範囲で最大38dbノイズが低減されるとのことだ。
また、通話用マイクはビームフォーミングタイプで、アクティブノイズキャンセリング機能と組み合わせると、ユーザー後方、横からのノイズを除去し、クリアな音声通話が可能となる。


気になるバッテリーの持ちは、音楽再生のみで50時間、音楽再生&空気清浄機脳の両方を使用する場合は4時間。フル充電には3時間を要する。

中国では10年以上前から大気汚染が深刻な問題となっている。その酷さは日本の7倍とも言われており、窓などに目張りをしていても、1週間で空気清浄機フィルターが変色してしまうこともあるとのことで、高濃度スモッグが酷い日には視界が遮られ、外出できないレベルとなることもあるとか。
そんな中国では、この「Dyson Zone」が日常生活の大きな助けになるかも……!? まあ、室内で使用する空気清浄機フィルターが1週間で変色してしまうようでは、外でこのヘッドフォンを使っていたら、フィルター寿命最大12ヶ月が1週間で終わってしまいそうな気もするが……リフィルのフィルター価格も気になるところだ。

と、極端に空気汚染が酷い中国ばかりではなく、ここ日本でも、中国から来るPM2.5や花粉症の時期にかなり重宝しそうだ。アレルギーが酷い音楽ファン、喘息持ちの音楽ファンなどの救世主となってくれるかも!?  

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