Kintetsu International によると、ブラジル政府は、ブラジルを訪問するすべての米国国籍の旅行者に対するビザを2024年1月10日より復活させた。
ちなみに日本のパスポートを使用しての渡航に関しては、2023年9月30日から日・ブラジル両国国民は査証を取得することなく相互に訪問できるようになっている。

ビザ取得に関する新しい要件として、米国国籍の旅行者は、ビザ取得の際に1か月分の銀行の取引明細の提出と、少なくとも銀行口座に$2,000(約290,858円)の預金がある事が必須条件となるとのことだ。同時に、往復のフライト予約の詳細も提出必須となる。


米国市民は、オンライン申請書に必要事項を記入し、ビザを受け取るために $80(日本円:約11,643円)の手数料を支払う必要がある。旅行ブログ View From the Wing によると、新たなビザが承認されれば、最長10年間入国が可能になるという。

今までは、米国市民は、カナダとオーストラリアの市民とともに、ビザなしで年間最大180日間ブラジルを訪れることができ、さらに90日間滞在を延長することもできたが、これが今回撤回された。TravelPulse によると、ブラジルは2023年1月から10月の間に訪問者数が74%増加したとの事だが、新しいビザ要件がブラジルの国際観光にどのような影響を与えるかは未知である。

米国務省は、アメリカ国民に対してブラジルへの渡航勧告を長年続けている。現在も4段階のうちの2番目のレベルである「レベル 2:Exercise Increased Caution」となっており、米国人旅行者にブラジルでは犯罪など 「より一層の注意を払う」ことを呼びかけている。レベル 1が「通常の警戒」レベル 3が「旅行を考え直す」レベル 4が「旅行してはいけない」となっている。