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2025年の今年、開催スタートから10周年迎えた「ULTRA JAPAN 2025」。今年もお台場に登場した特設会場 TOKYO ODAIBA ULTRA PARK にて開催された同フェスのメモリアルイヤーを祝う、世界から集った超豪華アーティストたちのパフォーマンスをレポートする。雨男 Martin Garrix のジンクスを吹き飛ばした DAY1
Derek Andersen、Scott Land によるロサンゼルス出身のデュオ Slander(スランダー)が登場!William Black との "Back To U" でメロウにセットが始まったと思えば、MARAUDA、Elle Vee との "Suffer" で一気にハードな雰囲気に。
WAVEDASH との "Move Back"、今年リリースされたblackbear、Bring Me The Horizon との "Wish I Could Forget(Pretty Wayne Remix)" など自身のヒット曲をプレイすると、Ganja White Night との "Miss You" では2人でブース上に上がり手拍子を促し、ドロップではオーディエンスを上下に揺らす。

自身1番のヒットアンセム、Dylan Matthew との "Love Is Gone" はオリジナルバージョン、アコースティックバージョンと披露する大サービスをもらい、「ありがとうございます、ジャパン!」と MC を披露。
その後も Riot、Jt Foley との "High Boltage"、"Before Dawn"、"Do You Feel Loved" などを披露し、最後は Hammerhead の "Manifolds" でフィニッシュ。
今やお馴染みとなった天気の子やエヴァンゲリオン、Fate Heaven‘s Feel など日本のアニメの VJ を何度も披露してくれた Slander は、また日本のファンを増やしたことだろう。

続いて登場したのはこちらも日本愛をひしひしと感じ続ける DJ Snake(DJ スネイク)。
Borgore、KinderCore の “UNICORN(DJ Snake Remix)" で早速ド派手なライティングとステージ上の火柱に合わせて Slander から引き継いだ会場の温度をさらに上げていく。
KAYZO と RIOT の "NMF"、Bellotum の "I‘m Back" で会場をロックした後は Lil Jon との "Turn Down For What"、"Disco Maghreb"、Major Razer、MØとの“Lean On“と、自身の代表曲を序盤から続々投下。
Steve Angello、Laidback Luke、Robin S の "Show Me Love(DJ Snake Remix)" では手や頭上でハートを作るなど、クールな外見からは想像できないお茶目な一面も披露。
日本のファンのツボを完全に押さえている DJ Snake は、Cardi B、Selena Gomez、Ozna との "Taki Taki"、"Tokyo Drift" のエディットや Bipolar Sunshine との "Middle"、Space Laces との "RELOADED" などでオーディエンスを縦に横に絶え間なく揺らしていく。
ラストは誰もが待ち望んだ Justin Bieber との "Let Me Love You" を余すことなく披露し、アウトロ用のエディット版に合わせて「ウルトラありがとう、私は DJ Snake、愛してるよ、神のご加護がありますように!」と言い残しステージを降りた。
DJ Snake 名義での活動に幕を閉じると噂されている彼のセットは、これまでの集大成と言っても過言ではない極上のセットとなった。

ULTRA JAPAN 10周年の1日目の大トリを飾るのは、誰もが認めるダンスミュージック界のアイドル Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)。
「+」の形をした VJ が設置され、Third ≡ Party、Oaks、Declan J Donovan との "Carry You(Intro Edit)" で登場。続けてプレイされた Dubvision とShaun Farrugia との "Whatever You Are" ではオーディエンスがいきなりの大合唱を披露。
それに応えるように Martin Garrix は Dua Lipa との "Scared To Be Lonely" と Sebastian Ingrosso、Alesso、Ryan Tedder の "Calling" をマッシュアップし、去年のヘッドライナーを務めた Alesso のラストを彷彿とさせる感動的な雰囲気に。
Arcando、Bonn との "Set Me Free" や Lauv との "MAD" といった今年リリースされたばかりの楽曲から、Dimitri Vegas & Like Mikeとの "Tremor"、 Avicii と Simon Aldred の "Waiting For Love"、 Troye Sivan との "There For You(Madison Mars Remix)" 、そしてトップ DJ への階段を駆け上がるきっかけとなった "Animals" など、自身の10年を振り返るようなセットに。

Lewis Capaldi の "Someone You Loved(Martin Garrix & Matisse & Sadko Remix)" で再び大合唱が起きると、Martin はセット上に立ち上がりオーディエンスを煽り、ドロップと同時に上がった花火も相まってエモーショナルな空間を創出。
MOTi、Jenny Wahlström との "Virus"、Afrojack との "Turn Up The Speakers"、Blinders、Ilsey Juber との "Breach" など、1時間半で足りるはずもない彼のヒットアンセムメドレー披露し、終盤に披露した Bonn との "High On Life" ではイントロが流れると会場から歓声が溢れ出し、この日1番の大合唱に対して「特別な夜をありがとう!」と感謝を示す Martin Garrix。
Bebe Rexha との "In The Name Of Love"、Alesso と Shaun Farrugia との "Inside Our Hearts" で鮮やかな VJ、花火と共に ULTRA JAPAN 2025 の1日目が終了した。

今までも、これからも最前線でダンスミュージックを牽引し続けてくれるであろう Martin Garrix の1時間半は、誰にとっても特別な時間となったことだろう。
日本の天気との相性が悪いことで有名な Martin Garrix だが、今年は10周年イヤーということで天気も気を遣ってくれたのか?小雨程度で済んだのはファンにとって嬉しい限りだ。
例年より過ごしやすい気温での開催となったULRA JAPAN 2025 1日目。昔からダンスミュージックを愛してやまない方にとっても、最近ダンスミュージックを聴き始めた方にとっても至高の時間になったに違いない。

DAY 2も Gryffin、Hardwell、Calvin Harris と Ultra Japan ならではの超豪華ラインナップに!
1日目より天気が回復した2日目の夕暮れ時に登場したのは、日本にもルーツを持ち様々な楽曲を手がけるトラックメイカーとしても名を馳せる Gryffin(グリフィン)。前日のメインステージに登場した SLANDER との "All You Need To Know" で心地よくセットがスタートすると思いきや、RIOT の "Back To Back" でメインステージにヘッドバンギングを誘う。

ハードなサウンドを繋げたと思えば、大合唱必須の Illenium、Daya との "Feel Good" をいきなり披露しこれ以上ない多幸感に包まれた。セカンドドロップでは Giuseppe Ottaviani と Lea Key の "In The Silence" とのマッシュアップに。Kaskade と Nu-La との "In My Head"、ALOK、Julia Church との "Never Letting Go"、"Spin Me Slowly"、Katie Pearlman との "Nobody Compares To You"、Lavern と AR/CO との "Higher Power" など、手がけた楽曲の振り幅の広さを感じさせつつ、セットは後半へ。
Kygo、Calum Scott との "Woke Up In Love" と Alesso、OneRepublicn "If I Lose Myself" のマッシュアップから Teriyaki Boys "Tokyo Drift" と Gwen Stefani "Hollaback Girl" のマッシュアップから Armin Van Buuren との "What Took You So Long" へとテクニカルな繋ぎも披露。
最後はイントロでも披露した SLANDER との "All You Need To Know"、Elley Duhé との "Tie Me Down" で大観衆のシンガロングと Gryffin が掲げる ULTRA JAPAN の大旗に彩られて終了。Gryffin は「ありがとうございます!またすぐ会おうね!」と言い残し、2日目の黄昏時を感動に包み込んだ。

エモーショナルな雰囲気をいい意味でぶち壊したのはダンスミュージック界の帝王とも呼ばれる Hardwell(ハードウェル)だ。
シーンの絶対的王者な風格と共に "Sanctuary" で登場した Hardwell は、深く鈍いドロップと圧倒的なカリスマ感で一気にメインステージを自分のものに。
Swedish House Mafia と John Martin の "Save The World" で大合唱を誘うと、W&W と Lil Jon との "Live The Night" でお馴染みの「Clap Your Hands!」の MC からドロップでも約束されたように跳ね続けるオーディエンス。そのまま Mitch Crown との "Call Me A Spaceman" にスイッチ。「ウルトラ、この曲を覚えているか!?」と問いかけるとオーディエンスはもちろんそれに応えるべくアリーナを左右に大きく動かす。
Olly James との "Flatline" と Darude の "Sandstorm" のマッシュアップでは、「ウルトラ、一つだけ質問がある。ジャンプする準備はできているか!?」と再度満員の会場を煽り力強くお台場を揺らし続ける。

Armin Van Buuren との "Follow The Beat Of The Drum"、MAKJ との "Countdown" と Amba Shepherd との "Apollo" のマッシュアップと、休む間を与ずにオーディエンスを飛ばし続ける Hardwell。ULTRA JAPAN でも何度もプレイされてきた Cascada "Everytime We Touch" の自身が手がけたリミックスを投下すると、続けて Dyro との未リリース曲 "Not Alone" に繋ぐ。
KSHMRとの "Power" と DVBBS、BORGEOUS との "Tsunami" のマッシュアップで会場全体に「This Is Power!!」と力強い合唱を誘う。
Maddix と Villain との "Rave Till My Grave"、Atmozfears、JAiMES との "Hideaway"、Outsiders との "Falling In Love" とフルスロットルでプレイし続けた Hardwell のセットの最後は、Sub Zero Project、Lil Jon との "Brace For Impact"。ハードなサウンドで最後まで音のパンチを打ち続けてくれた Hardwell は、最後まで両手を上げ続け、昔から変わらないスタイルを見せ続けてくれた。

期待を裏切るはずもない Hardwell のセットで10周年の ULTRA JAPAN の最後を飾っても誰も異論はないはずではあるが、今回のクロージングを務めるのは、今や全ての DJ のトップに立っていると言っても大袈裟ではないスーパースター、Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)の8年ぶりの来日公演だった。
D.O.D と Florence Welch との "Sweet Nothing" のイントロに合わせてしれっとステージ上に登場した彼の姿に、これが DJ 年収ランキングで長年1位をキープしてきたレジェンドの余裕か……と感じた方も多いはず。
彼にド派手な演出など必要なく、Ellie Goulding との "Outside" や "I Need Your Love"、Rihanna との "This Is What Came For"、Dua Lipa との "One Kiss"、Keils との "Bounce"、John Newman との "Blame"、"Feel So Close" と、タイトルを羅列するだけでも2010年代中盤を思い出させてくれるメガヒットメドレーを披露し、懐かしくもいつまでも色褪せない名曲だらけの至高の時間が過ぎていく。
ここまでの楽曲でももちろん大合唱は起きていたが、誰もが待ちに待っていたであろう "Summer" がプレイされるとこの日最大の合唱に。中には涙を流すファンまで見受けられた。

今年5月にリリースされたばかりの Clementine Douglas との "Blessings" や Sam Smith との "Desire" 、昨年リリースされたアルバム『96 Months』にも収録されている Ellie Goulding との "Miracle" と、ここ数年で発表された楽曲も次々と披露した。
ULTRA JAPAN 2025も最終盤に差し掛かったところで Alesso、Hurts との "Under Control"、Rihanna との "We Found Love" で再び会場を2010年代のノスタルジックな雰囲気に戻す。
アウトロにはリリースから16年が経った今でも多くの DJ に使われる "I‘m Not Alone" でテンポを落としつつ余裕を見せつけられるフィナーレに。静寂に包まれた中打ち上げられた花火は例年に増して美しく感じられた。

毎年我々を裏切らないラインナップを並べてくれる ULTRA JAPAN だが、今年は本国マイアミでの ULTRA MUSIC FESTIVAL に引けを取らない豪華な出演者と、過去最高入場者数を記録した熱狂的なダンスミュージックファンたちにより、10周年を祝うには完璧すぎる2日間となった。

すでに2026年の開催が発表され、早くもチケットの販売もスタートしているので、来年の参加をすでに決めている方は早めにチケット情報をチェックしておこう!
Written by TAKERU SHIGYO

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ULTRA JAPAN 2025
日時:2025年9月13日(土)、14日(日) 開演11:00(開場10:00)会場:TOKYO ODAIBA ULTRA PARK
お台場ULTRA JAPAN特設会場 / 江東区⻘海
出演:
Calvin Harris / DJ Snake / Gryffin / Hardwell / Martin Garrix / Slander
Adam Beyer / Amelie Lens / Argy / ARTBAT / Korolova
Apashe / Black Tiger Sex Machine / Morten / MYKRIS
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