安全上の欠陥により数ヶ月間に渡って閉鎖され、運営企業の Avant Gardner が1億5,530万ドルの負債を抱えて破産申請していたアメリカ・ニューヨークの有名ベニュー「Brooklyn Milage(ブルックリン・ミラージュ)」が、世界的なナイトクラブ・ブランドの「Pacha(パチャ)」のフランチャイズを擁するドバイの複合企業 FIVE Holdings が Axar Capital Management から同施設を買収し、「Pacha New York(パチャ・ニューヨーク)」へと施設名称を変更予定であるとのことだ。
アメリカ・ニューヨーク州ブルックリンを拠点とするオンラインマガジン BKMAG の報道によると、この契約は元旦早朝に締結されたといる。



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匿名を条件にこの情報を提供した人物は、Pacha によるこの買収を、機関投資家が独立系ナイトライフのエコシステムを侵食する危険性を示す教訓であるとしている。この人物はまた、以下のようにもコメントしている。

これはニューヨークのエレクトロニック・ミュージック市場に永続的な影響を与えるだろう。ドバイ出資の Pacha ブランドは、消費者が Electric Zoo や Brooklyn Milage 公演の払い戻しを受けていないにも関わらず、高額なタレントオファーでニューヨークの独立系プロモーターを圧倒する立場になることだろう。

これは、ヘッジファンドがエレクトロニック・ミュージックとナイトライフ業界へ参入することの危険性を示す、またしても一例である。

Brooklyn Milage は、様々な運営上の問題を乗り越えようとする中で、爆発的な財政危機に陥り、オーナーたちは最終的に CEO の Josh Wyatt を解任し、後任としてナイトライフ界の名物起業家であり有名 DJ/プロデューサー の Destructo(デストラクト)としても知られる Gary Richards を任命した。

しかし、依然として収益化への明確な道筋が見つからず、滞納金が山積みであったため、Brooklyn Milage の再会計画は実現せず、Avant Gardner はシーズン中の公演を全て中止、同社が買いたい許可を申請したことを受け、この会場は現在、取り壊し予定となっている。


Pacha がニューヨークで事業を再開しようと試みるのは今回が初めてではなく、FIVE Holdings がイビサの Pacha を3億3,000万ドル(約518億7,138万円)で買収する以前、同社は2005年に大きな期待と多額の資本を投じて、同社のメガクラブモデルをマンハッタンに導入している。しかし、運営コストの高騰やニューヨークの熾烈なナイトライフ業界における競争等、シビアな市場の現実を理由に、2016年1月に閉店していた。

現段階ではまだ Pacha New York の営業再開にスケジュールは公表されていない。