03.29 (Fri)
しかめっ面はもうやめて、日焼け止めを塗りたくろう。“今季一番アツい曲”という形で、本格的な夏がやって来た。そう、ピクシー・ロットが還ってきたのだ。ひときわ明るい輝きを放つこの新星ポップ・スターは、先月、セカンド・アルバムからの第1弾シングルをリリース。彼氏なしのフリーでいること(と、テーブルの上で踊ること)の喜びを讃える、ハイ・エナジーな「All About Tonight」は、すぐさまインターネット界でヒットし、ラジオやテレビを席巻した。かつてまだ10代だった時に大旋風を巻き起こした彼女が、曲の冒頭で「新しい靴を買って、新たな心構えで臨んでるのよ…一番重要なのは今夜」と宣言している通りだ。数字もまた重要である。デビュー・アルバム『Turn It Up』のリリースから2年と経たないうちに、ピクシー・ロットは実に幅広い人気を獲得してきた。その実例を数字で上げてみよう…。まずデビュー・アルバムは100万枚を売上げ、トリプル・ブラチナの快挙を達成。No.1シングルが2枚。長期に亘るチャートインは96週を越え、現在も継続中だ。ブリット・アウォーズでは3部門でノミネート。2009年のMTVヨーロッパ音楽賞では2部門を制覇。19公演に及ぶ全英ツアーは、すべてソールドアウト。フェイスブックのフレンド登録は100万人を突破。公式ツイッターには50万フォロワー。そして「All About Tonight」のビデオは先月ネットで公開されたばかりだというのに、既に視聴回数が200万回を越えている。 しかし何より最も重要なのは、彼女の音楽だ。今回、ピクシーはセカンド・アルバムを制作するに当たり、デビュー作での大成功を足場として前進するだけではなく、曲作りとレコーディグの過程で、前作を上回るような素晴らしい人々からの助力を得ようと固く決意。そしてスティーヴィー・ワンダーやジョン・レジェンドらとの、心通う音楽プロジェクトを実現した。また、「Mama Do (Uh Oh, Uh Oh)」や「Boys And Girls」「Cry Me Out」といった曲で彼女のソングライティング・パートナーを務めた、フィル・ソーナリーとマッズ・ハーグと再びタッグを結成。そしてロンドン、ニューヨーク、ロサンジェルスの様々なスタジオでレコーディング。加えて、有名ブロガーのペレス・ヒルトンが後押ししたコラボも実践。これだけのことをやるには、身がすくんでもおかしくはない。だがピクシーは違った。 「あちこち旅しながら色んな人達と仕事することに、私はすごく慣れてるの」と語る彼女は、今年1月、10代に別れを告げたばかり。しかし若くして既にベテランだ。「初めて会った相手と2人でやることになって、その人が若い男性で、彼の部屋で2人だけで曲に取り組み、その日の終わりまでにはヒット・ソングを書き上げることになっている ー そ...
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