03.01 (Fri)
フィル・ニブロックの重厚で大音量のドローン・ミュージックはティンバーの微分音に満ち、会場内に様々なトーンを生み出す。同時に上映されるフィルム/ビデオでは、働く人々の動作を見つめたものや、時間のなかを浮遊するモノクロの抽象的なイメージが映し出される。フィル・ニブロックは、音楽、フィルム、写真、ビデオ、コンピューターを使うインターメディア・アーティストである。彼のつくる重厚で大音量のドローン・ミュージックはティンバーの微分音に満ち、会場内に様々なトーンを生み出す。同時に上映されるフィルム/ビデオでは、働く人々の動作を見つめたものや、時間のなかを浮遊するモノクロの抽象的なイメージが映し出される。1933年、米国インディアナ州生まれ。60年代半ばから音楽とインターメディア・パフォーマンスの制作活動を行っており、ニューヨーク近代美術館、インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ(ICA)、カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター(ZKM)、ベルリン芸術アカデミー等、世界各地で発表されている。1968年からニューヨークのエクスペリメンタル・インターメディア・ファウンデーション(EI)に所属するアーティストとして活動し、1985年からは同組織のディレクターを務めている。1973年からEIの音楽およびインターメディアのプロデューサー(約1,000のパフォーマンスをプロデュース)、またEIのXI Recordsレーベルのキュレーター。1993年に、ベルギー・ゲントで、アーティスト・イン・レジデンスや同地でのインスタレーションをサポートするEI系の組織、EI v.z.w. Gentの設立に関わる。フィル・ニブロックの音楽作品はXI、Moikai、Touchといったレーベルが扱っている。映像と音楽を納めたDVDはExtremeレーベルから入手可能。...
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