Herman kolgenの作品は、X線の検波とデータを介し、不可視・可視をレンダリングする高い技術によるオーディオ・ヴィジュアル・インスタレーションである。
彼の全てのプロジェクトは、物質的、有形的なものを概念として捉え、音波を限界に引き出し、それを体に振動として伝えることで、感覚印象や感性知覚から観念や概念へと赴いている。 “オーディオ・キネティック”は、20年以上も世界中多方面のアーティストから名声を得ている作品である。1996 年から2008年までは、Skoltz Kolgenと共に制作に没頭し、ベルリンのトランスメディア、ヴェネツィア・ビエンナーレ、オーストリアのアルス・エレクトロニカ、MUTEKなどの権威ある国際的な芸術祭にて演奏する。
自身の作品”Dust”, “Inject” ”Aftershock”は、世界中の美術館、フェスティバル等で出展されている。
中でもKolgenの代表作品”Seismik”は、タッピングから地震波、摩擦抵抗、余震がリアルタイムで現されており、自身が開発したソフトウェアで、磁場と地震の揺れを探知し、それを微少な音と印象的な映像をモチーフとして、映像へと映し出す。
彼が2015年のMUTEKにて披露した最新作品”Seismik”は、各箇所に設置されたセンサーがリアルタイムかつ地震計とリンクし、受振器が付け加えられており、設置された場所の振動を解析し、他の星の地震計と精巧なデータ、音、画像ともリンクしている。