Tue, 14 Jan 2025
しかし、どんなに熱心なファンも、『Lights』を夢中になって聴いていた人も、エリーのニュー・アルバム『Halcyon』を聴いたら驚くことは間違いないだろう。音楽、ボーカル、そしてリリックもすべてが激しい新作は、失恋から抜け出し希望へと踏み出し、孤独感から将来に対する新たな信頼を手にしたエリーを表し、サウンドは交互に大袈裟なものから呆然としたもの、そして断固としたものから不確かなものへと変わっていく。まるでエリーの心が落ち込み、そして立ち直っていくのが聞こえるかのように。オープニング・トラックの「Don’t Say A Word」から「Dead In The Water」まで、『Halcyon』にはエリーが経験した激動の2年半が詰まっている:ブリット・アワード、『Lights』のリリース、恋愛、失恋、スランプ、新たな恋愛、ホワイトハウスと春に挙げられたある結婚式でのパフォーマンス、アメリカで300万枚の売上を果たしたナンバーワン・ポップアルバム、自らの不安と向き合う、アーチストとしての才能を深く掘り下げ再びみつける、育った田舎へ戻り改造された納屋にてレコードを制作、人の心をひきつける並外れたソングライターであることを証明する。
当然ながら(『Halcyon』からも分かるように)、その旅は決して楽なものではなかった。「すべてがマンネリ化してしまった時期もあったの」と、エリーは言う。「書けなかったし、読むこともできなかったし、経験したことから何かを得ることもできなかった。普段は道を歩いただけで、色んなことを吸収できるのに。だけどスランプで全くなにも書けない時期もあったの。付き合っていた彼と別れた瞬間にすべてが変わった。田舎へ行って、ただ... More Biography