スヴェン · フェイトが、2年振りにWOMBへの帰還となったCOCOON TOKYO AT WOMB。
2月1日という最も寒い時期の開催にも関わらず、数多くのファンが集まり、年始早々に記録的なビッグ · パーティーとなった。

スヴェンはこの夜、きれいに剃り上げたスキンヘッドに眼鏡、黒のノースリーブというスタイルで WOMB のブースに登場。相変わらずファッションセンスは抜群である。2台のデッキとミキサーという、デジタルデッキが全盛の中ずっと変わることのないスヴェンのプレイスタイルだ。貫禄を滲ませつつも、リラックスしたグルーヴでこの夜はスタートした。

 

テクノというある意味で非常に無機質なサウンドに、オーガニックで生命感溢れるグルーヴを吹き込むのには、とにかく Mix のスキルとセンスが問われるものだ。2台のデッキとミキサー、最もミニマルなセットアップで、なんなくフロアをコントロールしてしまうのは驚嘆に値する。彼の作り出すグルーヴに身をまかせる事が、本当に心地が良いのだ。

そしてこの夜は ALL NIGHT LONG。どの時間にフロアに行ってもスヴェンという贅沢。彼のセットにはプロフェッショナルな「隙」が仕込まれている。激しくフロアを盛り上げた後に訪れるリラックス・グルーヴ。その間にオーディエンスは、バーに行って親しい人と同じタイムラインをシェアして、喜びを語り合ったりすることができる。「パーティーはハッピーでないとね!」という、スヴェン自身の強烈なメッセージが込められているように感じるのだ。そしてまた、徐々に次のピークへ向かってギアチェンジ...

 

スヴェンのパーティーに、いつ行っても「本当に楽しかった!」と思わされるのは、アーティスト歴30年を超えたキャリアの持ち主であるが、その長さだけでは語れない、ある種魔術的な「何か」が彼のプレイには潜んでいるからなのかもしれない。



詳しくはWOMBオフィシャルサイトをチェックしよう。

パーティーのラスト、まだまだたくさんのオーディエンス達が残っている中、「スミマセ~ン」から始まる恒例のマイクパフォーマンスが、2年振りに WOMB に鳴り響く。コレを聴きたかったファンも、きっと少なくはなかったはず。「アリガトウゴザイマシタ~!」で、スペシャルな夜は一旦幕を閉じた。そしてメインフロアがクローズした後、VIP ラウンジのアフターアワーズでもプレイしてくれるというプレゼントも。



スヴェンは、「次の COCOON TOKYO AT WOMB は 8月を予定しているよ!」と嬉しいインフォメーションも残してくれた。8月といえばイビザではシーズン真っ盛り。COCOON IBIZA も新しいパーティーコンセプトを掲げて Amnesia を賑わせていることだろう。次回 COCOON TOKYO AT WOMB も、マスト パーティーのリスト筆頭候補なのは間違いない。

)