5月4日に渋谷・WOMB LIVEで「burn WORLD DJ CONTEST 2014 JAPAN FINAL」が開催され、日本代表が決定した。

先日のセミファイナルから約1か月レポートでも書いたとおり、ファイナリストはブートキャンプをへて決勝戦に。5名のファイナリストは高鳴る気持ちと緊張を抑え、それぞれが決勝戦へ向けて爆発させる為、控室で各々のスタイルで静かに時間を待つ、一方会場であるWOMBのメインフロアでは、Takeru John Otoguro & WILDPARTY (Special B2B Set)、Tomo Hirata (EDMF)、kz (livetune)、Shinichi Osawaが決勝戦が始まる寸前まで盛大に盛り上げた。プレイには決勝戦を祝うかつ、未来のスターを歓迎するかのようなそんな思いが込められていたのかも知れない。

そして、Shinichi Osawaのいつまでも続けていて欲しいと思わせる、そんなプレイを無理やり割くように司会に抜擢されたローカライズでも同じみのMC CARDZが登場!一気に決勝戦らしく華々しいスタートで幕を開けた。

まずMC CARDZからJAPAN FINAL審査員を順番に、☆Taku Takahashi (m-flo, block.fm)、Tomoyuki Tanaka (FPM)、MITOMI TOKOTO、Kosuke Takada (ageHa Producer)、YAMATO (2013 JAPAN WINNER)と今大会の主役ファイナリストのBABY-T、DJ QWERTY、JapaRoLL、Kazuma Takahashi、Norihito Ogawaが紹介されステージに立った。

審査員のTomoyuki Tanakaからは、大会の審査基準として技術や選曲、パフォーマンスのほかに、会場に押し掛けた多くのオーディエンスをどれくらいロックできるかといった基準点も告げられDJとしての空気感を読むといった評価も大きく取り入れると話した。また、Kosuke Takada (ageHa Producer)からはageHaでブッキングしたくなるDJを探しに来ましたや、YAMATO (2013 JAPAN WINNER)からはイビサでのDJが想像できる人を評価していきたいと、それぞれの感覚を審査基準に取り入れると話した。

そしていよいよ決勝戦がスタート、満員になったWOMBの会場は一瞬でコンテスト独特の緊張感に包み込まれた。

一人目のDJはNorihito Ogawa。

落ち着いた立ち上がりの選曲。ベース音の効いたエレクトロ、そしてスクラッチと披露する中、やはりトップバッターという事もあり緊張を隠せない感じは伝わってしまうが中盤に入りNIパッドを持ちあげたときに少しにやけて見せたのは準決勝でも見せたライブ感のあるサンプラーを器用に叩き楽曲するお得意のスタイル。一気に会場は盛り上がりアニマルズのリミックス?をライブ演奏すると言った準決勝からかなりレベルアップした技術を披露した。まさに8分間のエンターテイメントを見せた。

2人目はDJ QWERTY。

オリジナルのイントロで一気に会場の雰囲気を自分の物にするパーフォーマンス、ロックな選曲も相まってテンポやリズム感、選曲は彼独特であり、いつのまにか踊ってしまうそんなプレイスタイルだった。
プレイ前に話したパフォーマンスでは誰にも負けないと言っていたが、まさにその通りフロアをロックした選曲とパフォーマンスが見事にマッチした。

3人目はBABY-T。

SKY-HIにイントロダクションをお願いしたとあって、ポップで聞き覚えのあるリズミカルな音と共にこの日一番の大歓声でスタート!エレクトロからMIXを加えスクラッチからコンテストスポンサーであるburnの掛け声とともに煽り、途中アーミンバンビューレンのpingpongからエリックプライズへの選曲は審査員、会場のオーディエンスを唸らせた。NIマシーンも取り入れパフォーマンスも大盛り上がりと完ぺきな内容で8分間を終了した。

4人目はKazuma Takahashi。

立ち上がりから強烈なエレクトロ、機械音と共にヘッドバンギング!WOMBのサウンドシステムを見事に取り込み、彼らしい選曲(テックハウス、テクノエレクトロ)で見ていてとても楽しそうにDJをしていた。途中、音を止めてパフォーマンスする少し賭けとも思えるアイデアも見事にマッチ!他の出演者との違いではCDJ3台でのみ勝負すると言っていた通り、かっこいいオリジナルサウンドを最大限生かしたグル―ヴで会場を見事に包み込んだ。

5人目はJapaRoLL。

歌物のクラシックハウスから入ると言った、今までのDJとは一転した独特の世界観からエレクトロサウンドで徐々に盛り上げ、マイクパフォーマンスを披露した所で一気に爆発。途中音を止めてしまったにも関わらず、オリジナル音源では誰にも負けないと話していた通り、EDM系の選曲でオリジナルの音源を披露、そして高揚感のある激しいサウンドとMIXでリカバリーし、最後まで最高に盛り上げた。

当日の動画がblockfmのyoutube出掲載されているのでチェックしておこう。

5人すべてのパフォーマンスが終わったが、会場にいるオーディエンスは途中で帰る事もなく最後まで盛り上がりと歓声をがやむ事はなかった。



審査員からも今日集まったオーディエンスは本当に音楽が好きな人が集まっている、こんな会場でプレイできる事は本当に素晴らしい事だと語った。

また、8分間のDJミックスは短距離走のようなもの、DJとしてはマラソンの方が出演として多いのは言うまでもなく、今日出場した皆のプレイを長時間で聴きたかったとコメントもあった。

そして、決勝戦ファイナル。見事イビサ行きのチケットを勝ち取ったのは圧倒的なグルーブで満員のフロアを巻き込み、観客と審査員を魅了したKAZUMA TAKAHASHI。



今後KAZUMA TAKAHASHIは日本代表として、スペイン・イビサ島で開かれる世界大会に進む。そこでは、まさに人生を変えるビッグチャンスが待ち受けているのである。

イビサ島では各国から集まった代表とともに、6月21日(土)~7月6日(日)までPete Tong、Carl Coxをはじめとする世界のトップDJが主催する「burn RESIDENCY2014 Boot Camp」に参加。

そして審査員たちによって最終的にスキルとプロフィールに基づいて選び抜かれた勝者5組のDJは、イビサ屈指のクラブで夏の間プレイできる「レジデントDJ」を務めることができる。

さらに、「burn RESIDENCY2014」勝者5組の中から選ばれたDJスーパースター優勝者1組には、一年間のレコード契約を獲得し、ヒットシングルを生み出すために10万ユーロの資金提供と各種支援が約束される。

KAZUMA TAKAHASHIは世界を舞台に夢を勝ち取れるのか。彼の今後の活躍に期待したい。