サカナクションが「さよならはエモーション」のミュージックビデオを公開した。



テーマは「過去をミル」。楽曲の根底に流れるテーマからこれまでサカナクションの作品では「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」、「夜の踊り子」を手掛けた映像クリエイター田中裕介がインスピレーションを受けて考案されたもの。

主人公であるボーカルの山口一郎が建物に入るとそこには過去の山口一郎がいる。

巻き戻った時間軸...
壊れた機械仕掛けの人形のような奇妙な動きを繰り返す過去の山口一郎...
物語が進展していくうちにクロスしていく過去、現在、未来...

物語の冒頭でかすかに感じた違和感が、徐々に可視化され歪んでいく世界を緻密に映像表現した作品で、一本の短編映画のような情報量の映像作品となっている。

リリースより遅れての公開となった本作のMUSIC VIDEOだが、リスナーの予想や既視感を覆すような映像体験ができる作品となっており必見である。

この曲は彼らが10月29日にリリースした10枚目となる両A面シングル「さよならはエモーション/蓮の花」に収録。

また、合わせてスペシャルサイト上には本作を手掛けた田中裕介監督、「蓮の花」MUSIC VIDEOを手掛けた山口保幸監督のQ&Aも公開された。サカナクションというバンドを理解するうえで重要なファクターであるMUSIC VIDEOに関して語られており、すでに公開されている山口一郎のインタビューと合わせて読むことにより、本作の全貌が確認できる。

 

 

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