2013年にさかのぼると、Martin Garrixの「Animals」やZeddの「Clarity」が絶頂期のころでいわゆるビッグハウスミュージックの流行であった。



そのころ今やKygoが率いるトロピカルハウスのもととなるピースフルな曲調を持つ楽曲を製作していたのが、DJのThomas Jack。彼は、そのころAtlas Handsという名のリミックスをTropical House風に仕上げたのだ。
 

オーストラリアの田舎に生まれた彼は、わずか2年後の今年で22歳という若さでツアーなどを催行し、DJとしてキャリアを歩むまでになった。



彼がダンスミュージックに興味を持ち始めたのは、ボーディングスクールに通い始めたとき。年上の先輩たちを同世代は怖がるため、シャワーの時間をあえてずらしていたが、Thomasはその先輩たちがシャワー中にかけるダンスミュージックにはまりすぎて、それを聞くがためにシャワーの時間帯をずらしたほどであった。音楽との出会いがこのような小さな出来事とは驚きですね。

そこからJusticeCalvin Harrisを聞くようになり、大学の授業で音楽の基礎を学び、土台をつくりはじめ、クリスマスに父からもらったAbleton Liveをキャリアの始めとみていると語る。

そこからはもう奇跡のような歴史がはじまる。Soundcloud上で現マネージャーが彼を発掘し、マイアミにとばせ、その後いわゆるTropical Houseというジャンルは彼によってつくられたというほどのTropical Houseの名付け親となった。

トロピカルハウスから始まったこともあり、彼のライフスタイルやファッションも「夏(SUMMER)」を思わせるものばかり!


彼の「Rivers」の楽曲からわかるように、ビーチにいるときに、ついつい聞きたくなる一曲。
 



しかし、トロピカルハウスでしめくくられたくない、そのようにラベル化されたくない彼はハウスミュージックにも手を伸ばすようになる。
最近の曲は、アフリカからインスピーレションをもらったといい、太陽を感じるような夏らしい曲ではない。アフリカ・マリのAli Farka Toureというミュージシャンの影響からアフリカンサウンドとアメリカのジャズとブルーを混合させたもの70から80年代を思わせるものからのインスピレーション。

そんな彼は今Tropical Expressツアーを催行中。11月25日に行われたLAの公演では、Union Rescue Missionとチームアップし、Fonda Theatreでフードとおもちゃのドライブスルーを企画。すべてのアイテムや商品はLAのチャリティー団体へ寄付。

そしてニューヨーク公演のTerminal 5会場では、CheerleaderのプロデューサーでもあるFelix JaehnSNBRNBixel Boysを迎える。今後の彼にぜひ注目してほしい。