ロンドンに暮らす人々にとって日常の足となっているのが、地下鉄、鉄道とバス。トンネルの形に由来して主に「Tube(チューブ)」の愛称で愛される地下鉄は、1863年に開通された世界最古の地下鉄として有名。ロンドン地下鉄(Underground)に対し、Overgroundは主に地上を走る民間の鉄道会社が経営する路線。

赤いダブルデッカーでお馴染みのロンドンのバスも非常に便利でナイトバスが毎日運行しているものの、やはりバスの路線の範囲も限られており、週末の深夜ともなるとバス内で様々なトラブルが起こりうるため敬遠する人も多い。地下鉄Tubeが2016年の夏から5路線で24時間運行を開始するというアナウンスはロンドンの人々にとって嬉しいニュースであった。

そして、Tubeに引き続きOvergroundにおいても週末の24時間運行を開始することを発表。ロンドン市長によるとNight Overgroundとして今年の12月より運行開始予定。
 

ロンドンの東側は多くのクラブやバーがあり、週末になると人々がたくさん集まってくる。Overgoroundを利用すれば、ここ数年めざましい発展を遂げ、ヒップスターからも人気の高い北東部のDalstonやHackney方面にアクセスしやすくなる。

そしてテムズ川を越えた南東部Canada Water駅にはかつてヨーロッパ最大規模の印刷工場として使用されていたキャパシティ5000人(!)とする今一番HOTなヴェニューであるPrintworksがある。Seth Troxler、The Martinez Brothers、Loco Dice、Luciano、Ben Klock、Hot Since 82などのビッグネームが毎週登場しているほか、イベントスペースとして使われている。

ニューヨークの地下鉄ではすでに24時間運転となっていて、パリの地下鉄も週末に深夜まで運行。そして同様に欧米の国々は経済効果を狙うためクラブの営業時間のライセンスにも寛容となっている。今年の3月にはパリのClub Concreteは24時間営業可能のライセンスを取得している。

観光などで訪れる際は安全に気をつけつつ、ぜひナイトライフも満喫して欲しい。