2010年、15歳の参加者のドラッグのオーバードーズでの死亡事故により運営方法や開催場所が大きく様変わりした、世界最高峰のダンス・ミュージック・フェスの一つである EDC。その EDC とレイブカルチャーに関する非公式ドキュメンタリー『The Last Dance(ザ・ラストダンス)』の、 Youtube、Vimeo での無料配信がスタートした。

『The Last Dance​』オフィシャルトレイラー▼

この動画は、EDC を運営する Insomniac とは無関係でありアンオフィシャルなものとなっているが、製作に携わった Le Liu によると『The Last Dance』は、EDC 及びその運営に携わる Insomniac が、これまで 違法薬物である「MDMA」を使用するイベント参加者に対してどのような対策を行ってきたかに焦点が当てられた、薬害防止を推進する団体によるビデオブログシリーズだった動画を元に作られた100分のインディペンデント映画であり、「DanceSafe」というレイヴに焦点を当てたハーム・リダクション(依存性のある健康被害、危険な行動習慣をできる限り少なくすることを目的とした公衆衛生上の政策や実践等のこと)ネットワークのニュース映像や宣伝用の資料がふんだんに利用されているという。

『The Last Dance』は上記のようなドラッグ対策における啓発的な内容であることはもちろん、過去から現在にかけてのダンスミュージックカルチャーの遍歴を辿るような内容としても非常に興味深いものに仕上がっているので、EDC やレイブカルチャー、ダンスミュージックシーンに興味がある方は必見だ。全編英語のみなのでちょっとハードルは高いかも知れないが、映像だけでもぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。

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