新型コロナウイルスの影響で今年の3月から現在まで各国の主要フェスティバルやイベントが軒並みキャンセル・延期となっており、DJ たちは様々なプラットフォームを駆使してライブ配信をしている。

その中でも人気の動画配信プラットフォームである「Twitch(トゥウィッチ)」は、元々はゲームのライブストリーミングを配信してきたツールだが、新型コロナウイルスの影響で、ゲームのライブストリーミング利用以外の配信者が急増したことにより、Twitchは「Music」タブを追加し、音楽ジャンルの配信を簡単にできるようにした。その結果、より多くの DJ が Twitch を使用するようになった。

しかし、dexerto によると、現在、Twitch は配信者がデジタルミレニアム著作権法(DMCA)による著作権侵害をしている場合、その通達を Twitch 配信者へ送付しているとのことだ。この通達を受け取った配信者は、そのビデオを削除しなければならず、万が一削除しない場合は Twitch から永久的に追放され、更には追放後に新たなアカウントを作成しても、そのアカウントも使用できなくなるとのことだ。

 

デジタルミレニアム著作権法(DMCA)とは?

デジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)とは、コンテンツをサイトに表示しているオンライン・サービス・プロバイダーが、著作権保有者またはその指定代理人から侵害の申し立て通知を受け取った際に、そのコンテンツを迅速に削除した場合、著作権侵害の責任が免除されることを規定する米国の著作権法。

現在から2017年までに配信されたものまで遡って削除対象となるとのことだ。この申し立ては、RIAA(アメリカ合衆国のレコード会社による業界団体。多数のレコード・レーベルや配給会社が加盟している)によるもので、また Twitch は、安全港の規定に守られているため、このルールに従わなくてはならない法的義務があるとの事だ。

下記の Tiwtch 上で有名な配信者下記2名は、著作権で保護されている可能性のある音楽を含む10万以上の動画を各自のチャンネルに持っている。彼らはその動画を手作業で見つけ出し、削除しなければならないそうだ。現在 Twitch は、YouTube のように自動的に ban するシステムを導入していないため、各配信者が自身で削除しなければならないとのことだ。
 

現在著作権侵害として現時点で報告されているターゲットとされている楽曲は、「Ariana Grande – 7 Rings」「50 Cent – In Da Club」 「Bee Gees – Staying Alive」 「DNCE – Cake by the Ocean」。現時点で DJ たちがこの通達を受け取ったとの情報はまだなさそうだが、これまで「Twitch なら banされないから」という理由で、YouTube ではなく Twitch を使用していた配信者は多いとみられているため、この流れは今後配信者の利用に変化を与えるかもしれない。

また、Twitch のガイドライン(日本語)にはこう記載がある。

▽Twitch 配信または VOD で使用できない音楽コンテンツの種類の例です。▽
  • DJ セット – ご自分で所有している音楽または Twitch で共有するライセンスを受け取っている音楽以外の音楽を組み込んでいる、事前にレコーディングされた音楽トラックの再生またはミキシング。

>>Twitch 音楽のガイドライン詳細はこちらから!


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