今年5月にアメリカ・ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイド氏が警官に首を押さえつけられたことで死亡した事件を受け、現在に至るまで世界中で「Black Lives Matter(黒人の命も大切)」運動が行われる中、またしてもアメリカで警官によって黒人男性が死の淵に追いやられる事件が発生した。

アメリカ・ウィスコンシン州で23日に、ジェイコブ・ブレーク氏という黒人男性が、警官によって背中8箇所を撃たれ、下半身麻痺となるほどの重傷を負った。

立て続けに起こるこれらの事件を受け、NBA のミルウォーキー・バックスの選手らが問題提起のために試合をボイコット。NBA は26日に開催予定だった3試合を延期することとなった。

その日の夜には各チームの選手、コーチが集まる緊急ミーティングが行われ、今シーズンの開催を継続するか否かが議論された。
そのミーティングでは、ロサンゼルスにあるステイプルズセンターに本拠地を置く2チーム、レイカーズとクリッパーズが、「現時点をもってシーズン終了」に投票したという。
 
しかし、翌27日に再び行われたミーティングではプレイオフの継続で合意。延期された試合は、28日、29日の開催を目指し、各チームの関係者や NBA 労働委員会会長であるマイケル・ジョーダンによって、今後について引き続き議論が行われるという。

Written By TAKERU SHIGYO