チャリティー団体 "Help Musicians UK " が実施した調査によると、イギリスにおけるプロのミュージシャンの55% は、世界的大流行中の新型コロナウイルスの影響により「収入がゼロ」である事実が明らかになった。


この調査では、プロとして活動するミュージシャン1,300人が対象となったが、この結果は衝撃的なものであり、深刻な音楽業界の危機の兆候を示している。
調査対象者の約96% が大半の収入を失い、うち約76% が音楽業界での今後の活動について長期的な面を含め心配をしているとの結果となった。
更に、2021年4月までに以前のような収入が戻ってくると考えているアーティストは約17% に過ぎないことも調査で明らかとなり、多くのミュージシャンにとって厳しい財政状態であることは明白だ。

イギリス政府は、これまで経済的影響にある程度は対応してきたものの、11月1日からイギリスの「一時解雇制度」に対する資金援助の中身が変更となり、自営業として活動するミュージシャンへの支援は、パンデミック以前の月給のわずか20% しか受給できないとのことだ。

Help Musicians UK によると、イギリス政府の支援金額は減少しているが、イギリスのミュージシャンは政府から1000万ポンド以上(日本円約13億円)の支援を受けてきたが、今後数ヶ月のことを考えるとそれは充分ではないため、同チャリティー団体は募金活動を引き続き行い、来年3月までの資金援助を行う予定であるという。

イギリスには数えきれないほどのミュージシャン、アーティスト、音楽関係者が存在するが、経済的危機によりアーティストが減少することで、ドミノ効果で音楽業界にも更なる危機が迫ることは間違いないと見られている。
Help Musicians UK への募金は、下の公式サイトから可能である。

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Help Musicians UK

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