元アメリカ大統領 Donald Trump(ドナルド・トランプ)氏が、大統領としての任期最終日となった現地時間1月19日(水)に、最終職務としてアメリカ出身の人気ラッパー Lil Wayne(リル・ウェイン)と Kodak Black(コダック・ブラック)へ恩赦を与えたと The Guardian が伝えている。

▼  Lil Wayne
Lil Wayne、Kodak Black の両者は、連邦政府の武器関連の容疑で起訴されていた。トランプ 氏が両者に恩赦を与えたため、両者は免罪になったと伝えられている。


Lil Wayne は、2019年11月、アメリカ・マイアミにチャーター機で着陸した際に拳銃を所持していたとして起訴。2020年12月に本人も有罪だと認めたため、最高10年間の禁固刑に処されていたが、恩赦を与えられ無罪となった。


一方の Kodak Black は、連邦政府がマイアミで銃を購入する際の提出書類を2度に渡って改ざんした罪で、現在刑務所にて服役中である。2019年に本人も有罪と認めたため、46か月の禁固刑を言い渡された。2022年11月に刑期が終わる予定ではあったが、恩赦を与えられたため赦免となった。


アメリカ大統領選挙期間中でもあった昨年10月に、Lil Wayne は、公の場でトランプ氏と会い、大統領が打ち出した「刑事司法改革プログラム」とアフリカ系アメリカ人の経済をサポートする「Platinum Plan」を支持するとツイートしていた。
 

そもそも恩赦とは何か...?

恩赦」とは、行政権により国家の刑罰権の全部、又は一部を消滅、もしくは軽減させる制度のことを言う。権威者が宗教儀式などに合わせて恩赦を与えることは古代から行われている。日本でもこの制度は存在しており、2019年10月22日に行われた「即位礼正殿の儀」に合わせ約55万人に恩赦を実施した。

アメリカでは、大統領の任期の終わりに恩赦を実施することが伝統となっているそうだ。元アメリカ大統領 Barack Obama 氏も、35年の禁固刑で服役していた Chelsea Manning(チェルシー・マニング)に対し恩赦を与え、約4か月後に釈放された。元アメリカ大統領 George W Bush 氏 Bill Clinton 氏も任期の終わりに恩赦を実施している。
 

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