これまでにも、Google や Facebook がユーザーの会話を録音・盗聴しているという話はあったが、Music Business Worldwide によると、Spotify が新たにユーザーの会話を収集するアイディアの特許を取得したとのことだ。

このアイディアは、ユーザーから「発言中のイントネーション、アクセント、リズムなど」を収集し、ユーザーの好みを調べるという前例のない手段であるとのことだ。
将来的にはこのプログラムがユーザーのスピーチを解析することにより、ユーザーが幸せか、興奮しているか、悲しいか等の感情を予測することができるようになり、それによってユーザーにおすすめの Spotify プレイリストや新たな音楽を提示できるようになる可能性もあるとのことだ。

当然のことながら、この特許はプライベートな会話の録音がプライバシーの侵害となるのかどうかについても疑問を投げかけている。自分の家などの場所でアプリが勝手に録音されているという状況を不快に感じる人は少なくないだろう。
この特許は、2018年の2月に出願されており、今年2021年の1月12日にようやく承認されたものであるため、このアイディアが近い将来どのように発展するのか、とても興味深い。

この特許に関して、Spotify の広報は以下のように述べている。

「Spotify は何百もの発明の特許を申請しており、定期的に新しい申請を行っています。これらの特許の一部は、将来の製品の一部になりますが、そうでないものもあります。我々の目標は、最高のユーザー体験を創り出すことですが、現時点で共有できるニュースはありません」