LGBTQ+の音楽コミュニティの障壁を打ち破ったパイオニア的なエレクトロニック・アーティスト/DJ の Ari Gold(アリ・ゴールド)が、47歳で亡くなった。
Ari Gold はゲイであることを公とした最初のダンス・ミュージック・アーティストで、その後の LGBTQ+のアーティストたちに大きな影響を与えた人物の1人である。


その数十年に渡るキャリアの中では、Diana Ross(ダイアナ・ロス)、Boy George(ボーイ・ジョージ/Culture Club)、Cyndi Lauper(シンディ・ローパー)等のビッグアーティストたちとも仕事をしてきており、Rolling Stone  によると、7枚のアルバムをリリースし、また Chaka Khan(チャカ・カーン)のライブの前座を務めた。

報道によると、Ari Gold は長らく自身の患う白血病と戦っていたものの、今年2月14日に亡くなったとのことだ。Ari Gold の死に際し、日本でもリアリティー・ショーの「ルポールのドラァグ・レース」で有名なドラァグクイーンの RuPaul(ル・ポール)や、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」にも出演する俳優/作家/歌手/コメディアンの Mario Cantone(マリオ・カントーネ)らが彼の死を惜しむコメントを発表している。
 
 

先日には、やはり LGBTQ+ を代表するアーティストの1人である DJ/Producer の SOPHIE(ソフィー)も転落事故で亡くなっており、シーンに衝撃が走ったばかりだ。
その音楽的才能を花開かせるのと共に、音楽シーン、アートシーンを全ての人のために開かれたものとすべく尽力し、その道程の途中でこの世を去っていったパイオニアたちに敬意を払いつつ、ご冥福を祈りたい。

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