アメリカレコード協会(RIAA)の報告によると、2020年、音楽業界は新型コロナウイルスの影響で大きな困難に直面したにも関わらず、レコーディングされた音楽による収益は5年連続で成長を遂げたとのことだ。

レコーディングされた音楽の収益は、2020年に9.2%増加し、推定小売価格は122億ドルになった。一方、卸売価格で測定されたレコーディングされた音楽の収益は、8.9%増加の80億ドルとなったとのことだ。

これは主に、Spotify、Apple Music、Amazon Music Unlimited等のオンデマンドストリーミングの有料サブスクリプションが引き続き収益の主たるものとなり、2020年のストリーミングの収益が13.4%増加して101億ドルになったことが要因となっている。

サブスクリプションは過去最高の収益に達しており、2020年には14.6%増加して70億ドルとなった。サブスクリプションの平均数は、2019年の6040万から2020年には7550万となり、1500万の増加となった。

CD、レコード等の物理的な音楽の売上は11億ドルで横ばいとなっており、デジタルダウンロードが続いているため、2020年には18%減の6億7400万ドルとなった。

音楽による収益は、現在のアメリカでは有料サブスクリプションに依存している割合が増大してきているが、これはアメリカだけではなく世界的な傾向であることは間違いないだろう。

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