先週末、オランダ・アムステルダム最大規模のアリーナ会場『Ziggo Dome』にて、新型コロナウイルスに配慮したイベントのテスト開催版である「COVID-tested event」が開催され、約1,300人が参加した。

▼ Ziggo Dome 当日の様子 via Facebook

このテスト・イベントは、イベントを再開した際のリスクや、ロックダウンの規制緩和の計画を立てるために行われたとのことだ。
Ziggo Dome の最大収容人数は 17,000人。このテストイベントのチケットは1枚15€(日本円:約1,900円)で販売され、約100,000人が申込し、約20分で完売となった。

チケットを購入することができた幸運な参加者全員は、イベント開催前の48時間以内に新型コロナウイルスのテストを受ける必要があり、そこで「陰性」と証明された参加者のみが入場可能となった。なお、テスト受けたチケット保持者の内、12名は「陽性」と判定されたため入場禁止となった。
更に参加者は、イベント開催の5日後にも新型コロナテストを受ける必要があるとのことだ。


このイベントでは、オランダ出身のDJ 4組、Sam Feldt(サム・フェルト)Lady Bee(レディー・ビー)、そして Sunnery James & Ryan Marciano(サネリー・ジェームス & ライアン・マルチアーノ)、Lucas & Steve(ルーカス & スティーブ)セットを披露した

参加者には彼らの音楽に合わせてダンスするように指示があり、異なった5つの場所に各250名、1か所に50名が集められた。それぞれのグループには
「マスク着用必須」「ダンスする時のみマスク着用」「ダンスフロアの一定の場所のみ自由行動可」などの異なった様々なルールが定められており、参加者たちはそのルールに従って行動した。
   
更に、1つのグループには蛍光色を放つ飲み物が配られ、音楽に合わせて歌ったり叫んだりするように指示された。それにより、どの程度の唾液が放出されるのかを研究するためだそうだ。
 

全てのデータは収集され、政府によって検証されて、ナイトライフの再開の決定を下す際にこの結果が活用されることになっている。現時点で判明していることは「マスク着用を義務付けられたグループは音楽が始まるとすぐにマスクを外してしまう傾向」があったそうだ。

昨年の3月以降、観客有りの会場でプレイしていないオランダ出身のスーパースター Sam Feldt は以下のようにコメントしている。

トンネルの先に希望の光が見えた。僕たちはこの状況の中に約1年近くいる。そしてワクチン接種が始まり、また、こういった種類のテスト・イベントと共に、夏にはもっと多くのパーティーが開催される兆候があると思う。