METRO によると、マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問/ビル & メリンダ・ゲイツ財団共同創業者兼共同会長/実業家/慈善活動家/技術者/プログラマ/作家と、多岐にわたる様々な肩書きを持つ Bill Gates(ビル・ゲイツ)男性用避妊薬」の開発資金として120万ポンド(日本円:約2億円)の資金を提供したそうだ。

▼ Bill Gates

イギリスの名門大学ダンディ大学の科学者たちにこの資金が与えられ、今後2年間のうちに、安全で効果的な「男性用避妊薬」の開発のための、可能性のある適切な化合物を特定するために使用されるそうだ。

METRO によると、男性避妊薬としてコンドームが開発されて以来、男性側の避妊薬は開発されていない。2015年〜19年の間に、約1億2100万件の望まない妊娠が発生したそうだが、世界の最貧地域ではこの約3倍の頻度であったそうだ。

▼ Bill & Melinda Gates Foundation​

だが、最近の新たな避妊方法は、様々な方法で開発がなかなか進んでいないとのことだ。理由は「人間の精子生物学への理解が乏しいこと」「納得のいく形で示す重要な機能の研究が乏しいこと」「男性の体から精子が排出されたあとに研究が必要となる」などとなっている。

ダンディ大学の研究者たちは、高速の顕微鏡と画像処理ツールを使って、精子の非常に速い動きを正確に示す小型の並行検査システムを開発したそうだ。

ダンディー大学医学部生殖医療学教授 Chris Barratt は以下のようにコメントしている

コンドームが開発されて以来、男性側の避妊法に大きな変化はありません。これは望まない妊娠を防ぐ負担の多くが、女性にかかり続けていることを意味します。私たちはこの不平等さに対処したいと考えており、ビル & メリンダ・ゲイツ財団からの資金により既に開発面で前進しています。これから2年間掛けて、医薬品開発の第一段階に進むことができる高品質の化合物を特定したいと思っています。