アメリカ・ブルックリンに位置するLGBTQクラブ「Rash Nightclub」で放火事件が発生したと、The New York Times が伝えている。

犯人は24歳のブルックリン在住のソフトウェア開発者である男性 John Lhota で、彼は自宅アパートを出た後、ガソリンスタンドでガソリンを購入。その後、「Rash Nightclub」に行き、バーテンダーと別の従業員が彼に気づかずに仕事をしている最中に、通路とラウンジエリアにガソリンをぶちまけ、火のついたタバコを床に投げて火をつけようとしたが発火に失敗、次にライターのようなもので再び火をつけ、爆発と炎を起こした。

Jake Sillen https://www.nytimes.com/2022/04/14/nyregion/rash-nightclub-fire-arson.html​

クラブが炎上すると、中にいた来場者たちはパニックに陥って現場から逃げ出したが、この火災が原因で「Rash Nightclub」は全焼、バーテンダーと DJ の二人の従業員が負傷し入院した。そのうちの一人は、最初クラブ内にモヤが立ち込めているのに気付いたが、スモークマシンのせいだと思ったとのことだ。

John Lhota は火事が起きた後、建物側面のドアから逃走するのを目撃されており、また店内・店付近の防犯カメラにも撮影されていた。

▼ John Lhota が火をつける瞬間の映像
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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数日後、別件でとある女性から「男に暴行された」という通報があり、ニューヨーク市警察は John Lhota を逮捕、その後、防犯カメラに写っていた映像の男が John Lhota であることが判明したとのことだ。
法定の記録によると、John Lhota は絞首、重罪、犯罪の暴行、嫌がらせの罪に問われているとのことだ。

検察官は John Lhota の動機について発表しておらず、John Lhota は顧客への恨みによってクラブを標的にした罪では起訴されていない。
しかし、ブルックリンの米連邦検事 Breon Peace は、被告に対して訴訟を発表する際に「全ての LGBTQ+ ニューヨーカーは、このような危険な攻撃を恐れることなく、安心して夜を楽しむことができるはずである」と述べた。

John Lhota はブルックリンの連邦地方裁判所に初出廷した際に無罪を主張しており、裁判官は彼の拘留を命じている。これについて、John Lhota を担当する連邦高専弁護士はコメントを発表していない。被告が有罪判決を受けた場合、最大40年の懲役となる可能性があるとのことだ。