先週末、ノルウェーの首都オスロの中心部にて、先週金曜日の現地時間深夜1時過ぎに銃撃事件があり、2名が死亡、21人が負傷したと、euro news 及び複数のメディアが報じている。
この銃撃はテイクアウトフードスタンド「Per på hjørnet pub」、オスロで最も人気があるゲイバーの「The London Pub」「the Herr Nilsen jazz club」の3ヶ所で起きており、犯人は42歳のイラン系ノルウェー人で、銃撃事件から数分以内に逮捕されたが、警察によると逮捕時に犯人は古い型のピストルと自動小銃を所持していたとのことだ。

目撃者によると、犯人が群衆に向けて発砲した際には、犯人は「非常に決心していた」ように見えたという。また、別の目撃者は新聞社 Verdens Gang に対し、そこは「戦争の現場」のようであり「頭の怪我」をした人を含め「地面には多数の怪我人が転がっていた」とうう。
警察によると、民間人もこの犯人逮捕に助力し、犠牲者への応急処置を施すなど「英雄的な貢献」をしたとのことだ。

この銃撃事件の翌日である土曜日の午後には、オスロでは LGBTQ+ のパレードが予定されていたが、警察の要請を受けて主催者はこれを中止とし「パレードに参加または観覧予定だった人は誰も来ないように」と Facebook の投稿にて参加予定者たちに通達した。また、パレードは中止となったものの、連隊の印として、銃撃現場の近くにはレインボーカラーのフラッグが設置された。

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犯人の身元や動機は明らかにされていないが、これはヘイトクライムであり、LGBTQ+コミュニティに焦点を当てたものである可能性が高いと見られており、ノルウェーの治安機関 PST は、容疑者は静止状態に問題があるものの、この攻撃は「イスラム教徒によるテロ行為」として扱われていることも示唆しているとのことだ。

PST の責任者である Roger Berg 氏によると、容疑者は「暴力と脅迫の長い歴史を持っている」とのことで、2015年以来、PTS はこの容疑者をイスラム過激派のメンバーであるとして観察下に置いていたが、先月この容疑者に対して行われたインタビューにて、PTS は容疑者がもはや「暴力的な意図」を持っていないと結論づけていた、とのことだ。

また、警察は過去にこの犯人を麻薬所持の前科があり、他にもナイフ所持といった軽微な犯罪で警察の対応を受けていた。

検査官の Tore Soldal 氏は「この段階では、銃撃の背後にいるのは一人だけだったと推定されているが、これほど早い段階では確実であるとは言えない」と述べている。

また、ノルウェーの Jonas Gahr Støre 首相は、Facebook でこの銃撃を「残酷で衝動的な攻撃」として非難しており「私の考えは、影響を受けた人々とその身内に向けられている」「我々はまだこの恐ろしい行為の背後にあるものを知らないが、今、怖れ悲しんでいる同性愛者の皆さん、我々は皆あなたと一緒に立っている」と述べている。

また、オスロ・プライド・マーチ主催者の Kristin Haugsevje 氏は、警察の「互いを気遣い合うように」という勧告に従っていると述べており「我々は、近親者、負傷者、その他の影響を受けた人々に温かい想いと愛を送っている」「我々はすぐに誇りを持って再び表舞台に戻るが、今日は我々のプライドの祝賀を家から共有する」とコメントしている。