Bluetooth Special Interest Group (SIG) によると、Bluetooth 技術がアップグレードを遂げるとのことだ。

2020年1月に発表された新たな「Bluetooth LE Audio」規格は、音質と電力効率を強化、更に Blutooth 対応補聴器のサポート拡大、複数のオーディオ機器を一つの音源に接続できる「Auracast」技術等の新機能も提供されるとのことだ。

SIG によると、中でも最大のアップグレードは、低複雑通信(LC3)コーデックによるもので、50%低いビットレートで高音質のオーディオが提供されるとのことだ。LC3 の前身である SBC コーデックでは、オーディオ性能を向上するとバッテリー寿命が下がりバッテリー寿命を延長しようとするとオーディオ性能が低下するというジレンマに陥っていた。


また、もう一つの注目機能である「Auracast」は、一つの音源に複数の人が接続できるようにするというもの。公共の場にある無音のテレビの音声をこの Auracast を介すことにより不特定多数が聴くことができる等の用途が考えられている。

Qualcomm Technologies, Inc. のシニアスタッフエンジニアである Chris Church は、「ブロードキャストオーディオでは、どこでもなんでも聞けることが分かる」と述べている。

SIG によると、LE Audio 規格に対応した最初の製品は、今年中に発売される予定であるとのことだ。

>>詳細は Bluetooth のオフィシャルサイトから。