アメリカ・ネバダ州のブラックロック砂漠で開催されるアート、音楽、コミュニティの奇祭フェス「Burning Man(バーニング・マン)」は、ブラックロック砂漠にバーニング・マン期間中の1週間のみ形成される大都市「ブラック・ロック・シティ」に、約8万人のフェス参加者が集結し、過激な自己表現を繰り広げる。別の角度から見ると、そこでは1週間、約8万人の参加者が作り出すとんでもない量の廃棄物も処理せざるを得なくなるわけだが、そこにはそれらを管理するスタッフが必要となる。


匿名のバーニング・マンの清掃スタッフ「Zach」が、その1週間の出来事をアメリカ版2ちゃんねる的掲示板型ニュースメディア Reddit にて共有している。なお、なぜ匿名にしているのかという理由について、彼は "雇用主からの報復を恐れて姓を明かさないことにした" と述べている。

https://www.reddit.com/r/BurningMan/comments/x79ucv/was_asked_to_do_an_ama_in_my_last_post_a_dude_who/​

バーニング・マン期間中、毎日300近い簡易トイレを掃除するのが Zach の仕事で、そこで彼はさまざまな興味深いものを目にしたとのことだ。セックスしている人々、暴力的な量の "ウ○コ"……そして更に印象的だったものとして、Zach は以下のように述べている。

一つは、壁に貼り付けられた使用済みタンポン。願わくば、破壊的なアートであり、人々がグロいと思わないことを願う。しかし、いずれにせよ、普通じゃない。

トイレの使い方を知らないため、ディープ・プラヤの簡易トイレに落ちてしまった女性を助けなければならなかったこともあった。

最後に、医者によると10&h(のキャンプ)だったかな、簡易トイレのタンクでとある男性の命を救ったんだけど、あれはかなりクレイジーだった。午後1時ごろだったんだけど、その男性は気を失っていて、僕が助け出すまでに少なくとも1時間15分ぐらいはそこに閉じ込められていたんだ。意識を取り戻して水も飲ませ、救急隊員を現場に呼び寄せた。

Zach の功績に感謝を示し、バーニングマンのコミュニティからのプレゼントが授与されたという。

レーザーで刻印された小さな呪文の書かれた瓶のようなものをもらった。中には「ありがとう、あなたのしていることに注目しています」と書かれていた。それは本当に素敵だった。

また、とある男性の新たなオーダーシャツをほめたら、ウォッカとシャンパンのボトルを持ってきてくれたんだ。僕はお酒を飲まないんだけど、本当にありがたかったよ。また、忙しくない時に声をかけてくれたり、話をするのも楽しいよね。普通の感謝の言葉は長い道のも嬉しいけど、僕らが何者なのか、みんなが何者なのかを知ることは、本当に素晴らしいことなんだ。