Tesla 社の CEO である Elon Musk(イーロン・マスク)が Twitter を買収してから今日までの期間に、Twitter 上では様々な問題が浮き彫りとなっている。新たな Twitter の指針に不快感を露わにし、Twitter を離れた著名人がいる一方で、Elon Musk の唱える "検閲のない自由な言論を可能とする手段" という目標に対する賛辞を送るユーザーも。

そんな中、自身も Twitter ユーザーである DJ/Producer の ZEDD(ゼッド)は、Elon Musk が Twitter を買収して以降、ヘイトスピーチが急増していることを憂慮し、Elon Musk に対してとある提案を Twitter 上でしたのだが、Elon Musk はそれを無視しているようだ。

テック系メディアの The Verge によると、Countering Digital Hate、Anti-Defamation League 等の調べでは、Elon Musk が Twitter を買収した後、同プラットフォームでの黒人に対する抽象は302%増加、ゲイ男性に対する抽象は158%増加したと報告されている。

Elon Musk によると、Twitter 買収後の優先課題の一つとして、同プラットフォーム上のボットを減らし、なりすましアカウントを起訴することを掲げていた。しかし、このヘイトスピーチの増加という厄介な問題に直面し、今だに改善の兆しは見られていない。

ある時、Elon Musk は Twitter 社のアルゴリズムを以下のように説明。
 

あなたが嫌いなアカウントをゴミ箱に捨てると、我々のアルゴリズムは、あなたの相互作用をキーとして、それらのアカウントをより多く表示するようになる。
基本的には、もしあなたが "その" アカウントを潰すのが好きなら、おそらく "この" アカウントも潰すのが好きだろう、ということだ実は間違ってはいないのだが…。(笑)


それに対し、Zedd は下のような "ヘイトスピーチの表示を減らす良案" を提案。
 

ヘイトを減らし、代わりに知的で地に足のついた交流に報酬を与えるというのはどうだろう。
Reddit(アメリカ版2ちゃんねる的なサイト)のように、あからさまなゴミには反対ボタンを押せて、晒されないよいうにするとか?

Zedd のコメントに対して、他のユーザーからは「反対票も操作できる」「最終的に最も人気があり受け入れられる意見だけが残り、変わった意見は社会的に罰せられるような傾向となってしまうのでは」「Zedd の要望は、このスレッドで見た中で最も賢明なものだ。twitter は、知的で市民的な議論の場になる可能性があるし、そうあるべきだ」等、様々なコメントが出ているが、今のところ、Elon Musk からのオフィシャルの返答はないようだ。
エレクトロニック・ミュージック好きを公言する Elon Musk が、Zedd のコメントを見ていないはずはないのだが……。