トランス界の帝王 Armin van Buuren(アーミン・ヴァン・ビューレン)とシンガー/ソングライターの Trevor Guthrie(トレバー・ガスリー)が、10年前の2013年にリリースし、その後グローバルヒットとなり2014年のグラミー賞にもノミネートされたトラック "This Is What It Feels Like" の10周年を記念したミニ・ドキュメンタリーが YouTube にて公開された。

EDM ファンであれば1度は耳にしたことがあるであろう、今なお愛され続ける名曲 "This Is What It Feels Like" は非常に高く評価されている曲で、Armin van Buuren 自身のキャリアを更新させた曲であるとドキュメンタリー内で語られている。
  このミニ・ドキュメンタリーにて Armin van Buuren は、"This Is What It Feels Like" のミュージックビデオ制作の裏側について語っている。ビデオは2012年12月に撮影され、Armin van Buuren 本人はもちろんのこと、 Trevor Guthrie 監督や Svenno Koemans らの姿も収録された未公開映像となっている。

この約12分のドキュメンタリーでは多くの内容が語られており、アイコニックな MV "This Is What It Feels Like" がどのように撮影されたのかを見ることができるファン必見の貴重な映像となっており、他にも数々のエピソードが語られているが、英語音声のみの映像なので、その中からいくつか以下でご紹介しよう。

Armin van Buuren がミュージックビデオをどのように撮影したいかというアイディアを、監督は当初、とても嫌っていたという。
また現代であれば地上からの撮影ではドローンを使用して撮影できるが、当時はそういった技術がなかったため、ヘリコプターを使用して撮影されたとのことだ。
更に経費削減のため、ヘリコプターにカメラを設置して撮影するのではなく、カメラマンがヘリコプターの席にベルトをくくりつけドアを開けて撮影したとのことだ。


Armin van Buuren と Trevor Guthrie は、ミュージックビデオの撮影時まで実際に会ったことがなかったそうで、お互い何も知らないまま撮影日に顔を合わせた。しかし、ミュージックビデオの設定では「親友」だったため、お互い最高の親友を演じたとのことだが、2人には特別なエナジーがあったようで、お互いすぐに打ち解け撮影されたそうだ。

また Armin van Buuren が「今でも鮮明に覚えている」と語るのが、"This Is What It Feels Like" が BBC でプレミアプレイされた直後。そこには悪いコメントやネガティブなコメントしかなかったとのことだが、それらのコメントとは正反対に "This Is What It Feels Like" は世界的大ヒットとなり、グラミー賞ノミネートという快挙を成し遂げた。
 
「この曲ですべてが変わった」と Armin van Buuren はコメントしているが、Armin van Buuren は既にダンスミュージック業界ではキャリアを着実に築いており、アルバムツアーを行ったり、DJ MAG の TOP 100 DJs ではナンバー1 DJ に何度も輝いたりしていた。しかし、このトラックを境にペースを落とすのではなく、今まで以上に更に忙しくなったとのことだ。


Armin van Buuren は、ULTRA マイアミ 2013 にて "This Is What It Feels Like" をプレミアプレイ。そこにはもちろん Trevor Guthrie の姿もあった。

▼ Armin van Buuren live at Ultra Music Festival Miami 2013​
Armin van Buuren は10周年を記念し、"This Is What It Feels Like" をリミックスし、2023年バージョンを制作。今週末から開催される ULTRA マイアミ 2023 のステージのオープニングにてこの2023年バージョンをプレミア公開するとのことだ。10年前のように Trevor Guthrie のサプライズ出演もあるかも....!? 

▼ 10 years Armin van Buuren - This is What It Feels Like (Documentary)​
 

Armin van Buuren

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