トップ画像:Jonas Blue 東京公演/© Masanori Naruse 

2020年3月、2022年2月に予定されていた、複数日に渡る単独公演が新型コロナウイルスによって中止となっていた Jonas Blue(ジョナス・ブルー)。2022年夏のフジロックで2019年以来となる念願の来日を果たしていたが、2023年に入り、待望の単独公演が大阪、名古屋、福岡、東京、神奈川の計5公演に渡って遂に開催された! その中でも、ソールドアウト公演となった KT Zepp Yokohama の様子をお届けする。

Jonas Blue 東京公演/©Jordan Marchand

BE:FIRSTとのコラボ曲がリリースされた事もあり、以前よりもオーディエンスの年齢層が下がったように感じられた本公演。
5本の光る鮮やかな柱がセットされたステージに、“Rise” や “Ritual” などを交えたオリジナルのイントロと共に Jonas Blue が登場!黄色い声援を浴びながら最初に披露したのは代表曲の一つでもある ”By Your Side ft. Raye”。いきなりオーディエンスのハートを掴むと、次に披露したのは Paloma Faith との ”Mistakes” と Swedish House Mafia の “Don’t You Worry Child” のマッシュアップで会場を大きく揺らす。

Jonas Blue 東京公演/©Jordan Marchand

そして早速 BE:FIRST  とのコラボ曲、”Don’t Wake Me Up” をオリジナル版を歌う Why Don’t We の歌うオリジナルバージョンとのマッシュアップでプレイ。イントロが流れた瞬間大きな歓声が湧き上がり、それに応えるように Jonas Blue は日本国旗を掲げ、これ以上ない一体感が生まれた。

その後も ”Younger”、“Something Stupid”、“I Wanna Dance”と、自身のヒット曲を次々披露したと思えば、「これは次の僕のシングルだからぜひ楽しんで!」と未発表曲である ”Finally” を披露し、会場を釘付けにし続ける。彼を一躍有名にした出世曲、”Fast Car” がプレイされると、またしても大歓声が湧き上がる。ドロップでは Jonas Blue の煽りを受けて大合唱が沸き起こり、フューチャーハウスでアレンジされた “Pedro Carrilho Remix” で KT Zepp Yokohama を揺らし続ける。

Jonas Blue 東京公演/©Jordan Marchand

気づけばセットも終盤に差し掛かり、彼の「懐かしい音楽に戻るよ!」との MCと共に、JP Cooper との “Perfect Strangers”、“Mama vs Pon De Floor” を立て続けに披露。その後も、Liam Payne との “Polaroid - R3HUB Remix”、Retrovision との ”All Night Long”、Felix Jaehn との “Weekends”、Moelogo との “We Could Go Back - Syn Cole Remix”、Theretha Rex との “What I Like About You” と、改めて彼のヒット曲の多さを再確認させられるような大ヒットメドレーを惜しげもなく披露し、大声援を背に Jonas Blue はステージを去った。

しかし、待望の来日公演を誰よりも楽しみにしていた Jonas Blue がこのまま終わるはずがなかった。ステージに戻ってくると、彼の代表曲の一つである ”Rise” を披露。彼の代名詞でもあるメロウでポップなサウンドから、プログレッシヴハウスのようなクラブシーンを意識させるサウンドまで披露したかと思えば、再び日本国旗のフラッグを振り、オーディエンスと共に合唱したりと、まるでフェスに来ているような感覚さえ覚えるような豪華なセットであった。

Jonas Blue 東京公演/©Jordan Marchand

新型コロナウイルスによる制限も緩和され、再び生で音楽を聴けるようになった今、Jonas  Blue にとっても、我々にとってもダンスミュージックの魅力を改めて感じさせてくれるようなツアーとなったに違いない。


Written by TAKERU SHIGYO