Digital Music News の報道によると、アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチ出身の Snoop Dogg(​スヌープ・ドッグ)「(配信による)Where the Fuck is the Money?(金はどこへいった?)」とコメントし、アーティストらに音楽配信サービスへのボイコットを呼びかけたとのことだ。

branc によると、5月2日、ハリウッドの脚本家ら約1万1,500人でつくる全米脚本家組合(WGA)がストライキに入ったとのことで、『WGA は映画・テレビ製作者同盟(AMPTP:映画会社、テレビ局、ストリーミング事業者らが所属している)側に、最低額の大幅な引き上げ、ストリーミング・プラットフォームにおける残留報酬のより良い計算方法、すべてのテレビ番組における最低人員要件など、作家報酬の大幅な見直しを求めている。』という。なお、今現在もストライキは続いている。
  この事態を受け、Snoop Dogg は「クリエイターたちがストライキを起こしている1つの理由としては、ストリーミング配信においてきちんとした報酬をクリエイターたちが貰っていないことが挙げられる。そして配信サービスのプラットフォームに上がってしまうと、(映画館のように)支払われる場所がなくなってしまう」とコメント。

Snoop Dogg は、配信が主流となったこの時代に見合った報酬が支払われるべきだと言及。更に Snoop Dogg は、ストリーミング配信は非常に収益性が高いが、その利益がアーティストの元へいくことはないと指摘。

Snoop Dogg は「10億回のストリーミング再生があるのに、100万ドル(日本円:約1億3千万円)の報酬を得られないは何故なのか誰か教えてくれないか? 俺たちがどんなに有名な楽曲を作ったとしても、全く金と釣り合わない。金はどこにあるんだ?」とコメント。


AP通信によると、全米脚本家組合(WGA)のストライキがいつまで続くのかは5月8日時点で不明ではあるが、インフレーションの関係で作家の報酬は過去5年間で14%減少しているとのことだ。更に作家/プロデューサーの週給の中央値は、過去10年間で23%下がっているとのことだ。