Julien Maranda と Patrick Barry からなるベースミュージック・プロジェクト、BTSM こと Black Tiger Sex Machine(ブラック・タイガー・セックス・マシーン)の、ビジュアルと音楽が融合したハイクオリティな最新ツアー「Portals」がかなりスゴいらしいともっぱらの評判だ。

ツアー「Portals」は、Ultra Music Festival Miami、カンザスシティ、ミネアポリス、シカゴ、アルバカーキ、ダラスで開催された後、7月にはブルックリンミラージュ、サンノゼでの2公演が予定されている。そしてツアーのラストは10月22日の Red Rocks 公演で締め括られ、当日は三番目のメンバーである Marc-André Chagnon が一夜限りでライブ出演するとのことだ。
ツアーはかなりの人気っぷりで、5月10日の時点で多くの公演が Sold Out となっており、現在はブルックリン・ミラージュ、サンノゼ、Red Rocks の3公演のみが僅かに残っているのみとなっている。


▼ Ultra Music Festival Miami 2023 でのステージの様子 

「Portals」は、回転するグラフィックのセットを使用した90分のパフォーマンスとなっており、非常に複雑で美しいディテールのレンダリングビジュアルを特徴としている。更に、LED の位置、レーザーやライトの数等も絶妙なバランスとなるよう詳細な部分にまで気を配られており、全ての演出は全てリアルタイムで撮影されたものとなるため、照明、アニメーション、レーザーの全てが演奏される音楽に合わせて完全にシンクロしており、まるで Black Tiger Sex Machine が作り出す世界の中に実際に入ってしまったかのような錯覚に陥る超没入体験を体感できるとのことだ。
注目の音楽に関しては、ダブステップ、メロディック・ベース、ハウス、テクノ等、複数のダンスジャンルを横断した、ベース好きにはたまらないセットとなっている。

なお、鰻登りの人気っぷりの一方で、ファンの中には Black Tiger Sex Machine の登場に興奮し過ぎて変態的なセクハラを仕掛けてくる者もいるらしく、Black Tiger Sex Machine は Facebook にてファンたちに以下のように注意している。

こんなことを言わなければならないのは驚きだよ。ショーの後、家族写真を取るためにレールに降りてきても、僕の服の下に手を入れたり、ズボンを下ろそうとしないでくれよ。みんなとの交流の99.9%は素晴らしいものなのに、そういった変なことをする人がいて、とても不快な気持ちになる。
最近、ライブやフェスで社会不安になることが増えてきた。僕は人と交流するのが大好きなのに、カメラに向かってBTSM と唱えながらパンツの中に手を入れてきたり、髪を引っ張って匂いを嗅いできたりされると、自分が人間じゃないような気がするんだ。
とはいえ、僕を人間扱いしてくれる全ての人と人間レベルで繋がることをやめさせるつもりはないけどね(ハート)


人気者も大変である……。