イギリス・ロンドンに位置するエレクトロニック・ミュージックとアートのベニュー「IKLECTIK(イクレクティック)」が、2024年1月末で正式に閉鎖されるとのことだ。

これは、開発施設が運営する他の多くの中小企業とともに、ランベスのオールド・パラダイス・ヤード敷地内から会場が立ち退いた結果となる。1年前に最初に提案された、ランベス地区で過去最大規模の単一オフィス開発が進められることとなり、オールド・パラダイス・ヤードの取り壊しが決定した。


IKLECTIK は今年11月に緊急声明を発表しており、地元の政治家や政府関係者に営業継続支援を請願するよう英国民に呼びかけていた。この支援呼び掛けは、オールド・パラダイス・ヤードのオーナーであるガイズ・アンド・セント・トーマス財団がクリスマスまでに会場を閉鎖に追い込む可能性があるというニュースを受けたもので、IKLECTIK の営業を維持するための長期に渡るキャンペーン活動の後に行われた。


共有された声明の中で IKLECTIK は以下のように述べている。

オールド・パラダイス・ヤードにある我が家の取り壊しと開発に反対する数ヶ月に渡る精力的な運動を経て、我々は2024年1月末に我々の敷地から立ち退くことを発表しなければならない。

この困難な数ヶ月間、我々と我々のコミュニティをサポートしてくれた全ての人に深く感謝の意を表します。

同会場の正式閉鎖日は1月24日となり、それまでは1月まで一連のスペシャル・クロージング・イベントが開催される。


IKLECTIK はまた、以下のようにも述べている。

我々は会場を失ってショックを受けているが、同時に我々が一緒に達成してきた全てのことを誇りに思っている。過去10年間、我々のコミュニティは IKLECTIK の活力源となっており、IKLECTIK で団結するのが待ちきれない。
我々がどれほど遠くまで到達したのかを祝う新年だ。

また「会場は閉鎖されるものの、それが IKLECTIK の終わりにはならない」とのことで、「次のステップに取り組んでおり、皆さんにエキサイティングな計画を発表するのが待ちきれない」ともコメントしている。