再結成と新しいボーカルを迎えたライブで大きな注目を集めたバンド Linkin Park(リンキン・パーク)。しかし、ここ最近ではファンの喜びとは逆に、新ボーカルの Emily Armstrong(エミリー・アームストロング)に関するゴシップや、亡くなった前フロントマンの Chester Bennington(チェスター・ベニントン)の家族とバンドとの確執がしきりにメディアを騒がせている。
そして、ここへきて Chester Bennington の母親も怒り心頭であることが明かされた。

9月19日に公開された米 Rolling Stone 誌のインタビューでは、Chester の母親 Susan Eubanks(スーザン・ユーバンクス)はバンドの再結成の計画、Dead Sara(デッド・サラ)のボーカル Emily Armstrong(エミリー・アームストロング)を新たなリードシンガーとして迎えることについて、何も知らせられていなかったことに対して「裏切られた」と感じていると述べたという。
「彼らは何かするなら教えてくれると言っていたが、知らせてくれなかった。たぶん、私が喜ばないことを知っていたのでしょう」と母親は述べ、「とても腹立たしく、悲しい」と感じたことを明かしている。

Susan Eubanksは、Linkin Parkの9月5日のライブ配信で、新アルバム『From Zero』のリリースとツアーの計画を発表したことを Google で知り、その後、新しいボーカルの Emily が息子の Chester のパートを歌っているのを見たようで、「正直に言いますが、Emily Armstrong は非常に高い音域で叫んでいるように感じました」と母親は言っており、その瞬間に配信を切って泣き始めたという。
 

また、Susan Eubanksは「彼らは一生懸命、過去を消そうとしているように感じる」と続け、「チェスターが歌っていた曲を演奏しているんです。ファンがどう感じているかはわかりませんが、私はとても傷ついています。そして Emily が私の息子の曲を歌っているのを見るのは辛いです。」と打ち明けた。

さらに、Susan Eubanks は Mike Shinoda(マイク・シノダ)が生前の Chester に対して、女性ボーカリストを代役に立てると脅していたことも明かしている。

Susan Eubanks によると、Mike Shinoda はよく Chester を批判していたとのことで、Mike はリハーサルで Chester に対して「もしお前が辞めるなら、女の子で代わりを探す」と言っていたとのことだ。「Chester はその言葉に愕然とし、傷ついていました」と Susan Eubanks は語っている。
しかし、Chester が亡くなった今、その真相を究明することは難しそうだ。


リンキン・パークの再結成は、2017年に Chester Bennington が亡くなってから7年ぶりで、ファンはバンドの再結成を喜んでいるが、一部のファンの間では新たに加入した Emily に対して不満を感じている者もいるようだ。その理由として、彼女のボーカルが Chester の代わりを務めるには不十分だと考える人がいる一方で、彼女がサイエントロジストで、レイプの罪で有罪判決を受けた Danny Masterson(ダニー・マスターソン)との過去の関係に色々問題があると唱える人もいるが、この件について、Emily は2020年に一度会って以来 Danny Masterson とは連絡を取っていないと9月6日に声明を発表している。

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そして Chester の息子も母親と同様バンドの再結成について全く相談がなかったと主張しており、息子は新加入の Emily に対して「父の人生と遺産を静かに消し去っている」と批判している。

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Susan Eubanks は、Linkin Park は Chester がリードボーカルであった過去の作品はそのまま残すべきだったと考えていると話しており、「Emily に Cheter の曲を歌わせるために起用し、あたかもそれが当然のように振る舞うのはやめてほしい。新しい曲を出せばいいのでは? Emily が  Chester の曲を歌うのはとにかくやめてほしい」と、最後まで新加入のボーカルについて批判的であったようだ。