ラッパーの Tekashi 6ix9ine（テカシ・シックスナイン）が保護観察条件を守らず、覚醒剤を所持していたために、2週間の独房拘禁を経て、更に45日間の連邦刑務所収監が命じられたという。この情報は AP 通信が報じ、米メディア Pitchfork（ピッチフォーク）が確認した文書によって明らかになった。

6ix9ine は許可のない旅行、薬物検査への不履行、覚醒剤の所持を含む5つの違反について罪を認めており、裁判を担当したポール・A・エンゲルマイヤー判事は、彼が自分を法律の上にあると考えていたのではないかと指摘し、以下のように述べている。

おそらくあなたは、有名で裕福なラッパーだからルールが適用されないと思ったのかもしれません。しかし、同じルールがあなたにも適用されます。

刑期終了後、6ix9ineは1か月間の自宅拘禁と、さらに1か月間の夜間外出禁止を命じられ、6ヶ月で終了するはずだった保護観察期間も1年間延長されることになった。
判決前、6ix9ine は法廷で謝罪の意を以下のように表明。

本当に申し訳ありません。自分の行動を軽視するつもりはありません。自分の責任を完全に認識しています。自分自身を失望させ、家族を失望させました。物事を正す機会を与えてください。

6ix9ine の保護観察は2020年4月に COVID-19 が刑務所内で拡大した際、喘息の持病が考慮されて刑務所からの恩情釈放を受けた際に始まり、当初は数十年の懲役が見込まれていたが、彼が法執行機関に協力し自身が関与していたとされるギャングのメンバーに対する証言を行ったことで、大幅に刑期が軽減されていた。