次期大統領ドナルド・J・トランプ氏を支持するギター「Trump Guitar(トランプ・ギター)」を展開する企業に対し、有名ギターメーカーの Gibson(ギブソン)が販売停止命令を送付した。Gibson は、Trump Guitar が同社の代表的なギターである Les Paul(レス・ポール)にボディの形状が似ていると指摘している。

先週、トランプ氏は自身の SNS プラットフォーム「Truth Social」で、アメリカン・イーグル・エレクトリックギターを手にした写真を公開。このギターには、彼のスローガン「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」が刻まれており、製造元のウェブサイトではすでに完売しているが、価格は通常モデルで1,500ドル(約23万円)、トランプ氏のサイン入りモデルで11,500ドル(約175万円)。今回問題になっているギターとは別に、アコースティク・ギターの方はまだ購入可能だ。
 


米 AP 通信によると、トランプ氏と販売元である 16 Creative(16クリエイティブ)の間にどのような金銭的関係があるのかは不明であり、単に支持に留まる可能性もあると報じているが、Gibson が主張するデザイン侵害の問題は、それとは別の重大な法的課題を提起しているという。

Gibson は、長年にわたり Les Paul を象徴的なデザインとして守り続けており、今回の販売停止命令もその一環とみられる。16 Creative が今後どのような対応を取るのか、そしてトランプ氏との関係がどのように影響するのかに注目が集まっている。