メキシコ政府が、１ヶ月に及ぶ調査の後、フェスティバル会場としても知られるリゾート施設 Barceló Riviera Maya のイルカのアクロバットパフォーマンスを規制違反と動物福祉への懸念により閉鎖した。これは、地元の活動家や同フェスティバル会場を使用したイベント主催者の圧力によるものとなった。
同施設では来場者がイルカと共にプールで泳いだり、イルカとの触れ合いができる他、イルカによるアクロバットショーも人気アトラクションの一つであったようだ。

同会場は、2025年末に開催が予定されている Illenium（イレニアム）のフェス「Ember Shores」の会場でもあり、このイルカショー閉鎖は「Ember Shores」からの圧力も関係しているとのことだ。
 
今年1月、アクロバットショーのパフォーマンス中にイルカの "ミンチョ" がコンクリートに着地してしまい怪我を負ったが、その際の動画が拡散したことと、昨年にも同様の事件でイルカ２頭が死亡していたことが明らかとなりこの閉鎖措置が取られたとのことだ。

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メキシコの環境執行機関である Profepa によると、不適切な状況や無許可の活動により、施設が複数の規制を違反していると判断されたとのことだ。連邦環境保護局のマリアナ・ボーイ・タンボレル検事は、SNS にて同イルカショーの閉鎖を認めた。

このニュースは、「Ember Shores」は以前より、同会場の悪行についてをファンや環境活動家から指摘され、イルカの飼育に反対するように圧力を受けていたことにより、同会場のイルカショーとイルカの水族館を調査していた。

動画を拡散されたイルカの "ミンチョ" がまだ生存しているのかについては明かされていないが、現在ではイルカたちは監視のために同会場から移動されたとのことで、更に Profepa はイルカの飼育についてきちんと規制に則って行われているかを調査するために、メキシコ国内の全てのイルカ水族館への検査を継続するとしている。

Profepa の決定は、メキシコの海洋動物施設に対するより厳しい監視の前例を確立し、既存の規則の施行と全国での更なる検査を促すことになる。


ワールド・アニマル・プロテクションの野生生物キャンペーン・マネージャーの Eugenia Morales 氏は以下のように述べている。

我々はこの事件の調査を支持し、国内の全てのイルカ水族館で透明性のある検査を求めます。

メキシコで娯楽に使用されるイルカの世代は、これで最後です。