30年にも及ぶキャリアを持つベテランDJとして知られるDJYUTAKA。
DJ YUTAKAは日本の数々のディスコやクラブでキャリアを築き、 82年に渡米、ロサンゼルスを活動の拠点とする。そして、アフリカ・バンバータの主宰するヒップホップ・アーティスト集団"ズール・ネイション"に唯一日本人として所属。United NationsのオフィシャルDJとして、その地位を確立。
高度なスキルと抜群の選曲センスにより、さまざまなパーティでオーディエンスをロックした。
そして遂に99年には、これまでの集大成といえる本人名義の作品『ユナイテッド・ネイション』を発表する。バンバータ、チャック・D、ZEEBRA、ラッパ我リヤといった強力な布陣を迎え、ヴァラエティに富んだ楽曲群--オールドスクール・フレイヴァー溢れるヒップホップ・ナンバー、ハードコアに畳み掛けるラップ、そしてパーティ・ライクなファンキー・チューンなど--を披露。
その内容の濃さは、ヒップホップの歴史をまるごとパッケージングしたかのようであった。
その後はDJワークだけに留まらず、ジャパニーズ・ラップや女性R&Bアーティスト A.I の作品でプロデュースを手掛けたりと、ポップ感の強いヒップホップ/R&Bサウンドを作り上げ、トラック・メ-カーとしての才を発揮。最近では REGGAEアーティスト, MOOMIN, MINMI. KEN-U, CORN HEADに楽曲提供している。?今年でDJ LIFE 30年を迎え、デス・ロウ・マスターミックスに続き、自分名義のアルバムも制作中。あの名作ミックス・テープ『Gangsta Classics』もそうだったが、それはどんな環境から生まれてきたのかを“自分の目で見てきた”彼は、“デスロウ”が誕生した92年にはまさにLA-YUTAKAとして“そこに居た”訳である。例の「ユナイテッド・ネイションズ」でN.W.Aらとステージをシェアしたり、2パックとはデジタル・アンダーグラウンド時代からの付き合いだったり、また“デスロウ”の諸作に関わっている敏腕エンジニア=トロイ・ステイトンとも組んできた(『UNITED NATIONS』・及び・のクレジット参照のこと)彼が手掛けるミックスCDなのだから、その説得力の強さは言わずもがなだろう。しかしこれはただ曲と曲を繋いだものではなく、ビートを足したり、ミックスそのものを作り込む“マスターミックス”と呼ばれる非常に手の込んだモノである。
何と言っても彼はかつて、「HIP-HOP」を共に立ち上げた盟友MONCHI MONTANA(DJブースにマルチ・トラック・レコーダーを導入した日本での第一人者とされる人物)とラジオ・プログラム(FM)「丸井24クラブ」でこのスタイルを広めていた張本人である。テクノロジーの発展により、DJプレイも多様化し...
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