ポーランド・ワルシャワ出身、現在はイギリス・ロンドンを拠点に活躍するDJ/プロデューサー、VTSS。ビッグルームとアヴァンギャルドの2つの顔を持つ彼女は、いま世界のテクノシーンで最も注目を集めているブレイクスルーアーティストだ。
テクノ、アシッド、EBM、そしてハードコアといったジャンルを融合し、スピードとパワフルさを兼ね備えたスタイルと、4台のCDJを駆使したスキルフルなDJプレイが高く評価され、ベルリンのBerghainやイビサのCircoloco、イギリスのGlastonburyなどに出演。昨年はエレクトロニックミュージック界のトップランナーが集結するアムステルダムのDekmantelでクロージングを飾り、今年はすでに世界最大級のダンスミュージックフェスであるベルギーのTomorrowlandや、デトロイトのテクノの祭典Movementなどにもラインナップされている。
音楽制作面では、2018年にSPFDJのレーベル〈Intrepid Skin〉からデビュー。2022年に〈Ninja Tune〉のサブレーベル〈Technicolour〉よりEP「Projections」をリリース。これまでのハードでダークでヘヴィーなレイヴテクノから、デンボウやブレイクビーツ、Aphex Twinにも通じるようなIDM的アプローチも取り入れ、そのサウンドの幅を拡張。RAやDJ Mag、The Quietus、Mixmagなどのメディアからも絶賛された。そして同年、〈Ninja Tune〉からEP「Circulus Vitiosus」を発表。収録曲「Make You Scream」では自身のボーカルを初めてフィーチャー。破壊的で魅惑的なエレクトロクラッシュに近いこの曲は、トラップ、ハイパーポップ、PCミュージックなどに影響を受けた彼女の新しい方向性とアイコンとしての役割を示し、VTSSという4文字でまとめられたキャラクターのもう一つの扉を開いた。2023年にはBoys Noizeとのコラボシングル「Steady Pace」を〈Big Beat Records〉よりリリース。彼女自身のボーカルをフィーチャーしたハイエナジーでバウンシーなこの曲は、世界中のクラブのみならずファッションシーンでも大きな話題を呼んでいる。...
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